オノフ ウェッジ歴代比較 FORGEDとフロッグスリープの選び分け

オノフ ウェッジ歴代比較 FORGEDとフロッグスリープの選び分け

オノフのウェッジが選びづらくなる二つの理由

先日、工房に来た52歳のアマチュアが「オノフのウェッジが気になるが、公式サイトを見ても現行がどれで、2015年モデルとの差が何なのか分からない」と相談してきた。HSは40m/s、平均スコア98、アプローチのザックリに3年悩んでいる方だ。話を聞くと、候補はFORGED WEDGE(2023年)、旧フォージドウェッジ(2015年)、LABOSPEC FROG'S LEAP II、KURO系の4本まで絞れていた。ここで詰まる読者は少なくない。

理由は二つある。オノフは歴代モデルの販売期間が長く、新品と中古が同時に流通している点。そしてLABOSPEC系がONOFF Laboshop限定販売で、街のゴルフ量販店では試打機すら置かれていない点。この2条件が重なると、ネット記事だけでは判断材料がそろわない。

本稿ではグローブライドが展開するオノフ ウェッジの歴代系譜を、工房で触ってきた筆者の感覚で整理する。読者が自分のHS帯とアプローチの苦手パターンに合う一本を30分で決められること。それがゴールだ。

ブランドと価格で選ぶ前に握っておきたい比較軸

「鍛造だから上級者向け」という理解は捨てる。オノフのFORGED WEDGE(2023年)は軟鉄鍛造だが、ロフト48/50/52度にオールラウンドソール、56/58/60度にマルチロケーションソールを配置し、ロフト帯で設計思想を切り替えている。鍛造=難しいという図式は、このシリーズには当てはまらない。

もう一つ。「中古の旧モデルで十分」という思い込みも要注意だ。2015年のフォージドウェッジは今でも人気だが、現行2023年モデルはソール形状の最適化が進み、バンカーでの抜けが明確に違う。新品2万円台と中古1万円前後の価格差を、2年後に買い替える手間を含めて考えると、新品の方が割安になる読者も多い。

比較軸は4つに絞る。

  • ソール形状: オールラウンド/マルチロケーション/フロッグス系スクエアのどれか
  • 対象HS: 38m/s未満/38-42m/s/42m/s以上で推奨が変わる
  • アプローチ苦手タイプ: ザックリ派/トップ派/距離感不安定派
  • 入手性: 正規流通/ONOFF Laboshop限定/中古中心

この4軸を押さえれば、レビュー動画や販売店POPの情報に振り回されずに済む。

オノフ ウェッジ歴代を同じ軸で並べ直す

結論を先に置く。HS40前後で「ザックリを減らしたい」ならFORGED WEDGE 2023の56度・マルチロケーションソールが第一候補だ。アプローチとバンカーが本気で苦手ならLABOSPEC FROG'S LEAP IIを試す価値がある。KUROはセット統一で選ぶ玄人向け。以下の表で歴代を整理する。

モデル 発売年 向く人 強み 注意点 価格帯
FORGED WEDGE 2023 HS38-45・鍛造打感派 ロフト別ソール設計/48-60度の6ロフト展開 48-52度のスピンはツアー系に一歩譲る 新品22,000-27,000円
フォージドウェッジ 2015 HS38-42・中古で安く揃えたい 軟鉄鍛造の素直な打感 ソール形状が現行より単純 中古7,000-12,000円
LABOSPEC FROG'S LEAP II 現行限定 アプローチ・バンカーが苦手 スクエア形状でフェース開閉を抑制/高スピン Laboshop限定で試打機会が少ない 新品30,000円台
LADY FROG'S LEAP II 現行限定 女性・非力層・HS35未満 軽量化+易しさ継承 重量が軽く強風で操作性落ちる 新品30,000円台
KURO ウェッジ セット派生 KUROアイアンのセット統一派 アイアンとの顔・重量フロー統一 単品購入時の情報が少ない 新品30,000円前後

FORGED WEDGE 2023の構造的な肝は、ロフトで役割を分けた点だ。48/50/52度のオールラウンドソールはフルショット前提、56/58/60度のマルチロケーションソールは開いて使う局面を想定している。52度でピッチング的に、58度でバンカーとロブを担当させる運用に自然にハマる。シャフトはN.S.PRO MODUS3 115が純正で、HS40前後のアマに過不足ない重量感である。工房で振った限り、115g帯の安定感と軟鉄の柔らかさが両立しており、打ち込んでも手応えが暴れない。Vokey SM11ウェッジの仕上げとロフト選びを比較レビューと並べて触ると、オノフ FORGEDの「国産らしい手前7-10ヤードでの止まり感」がはっきり分かる。

オノフ ウェッジ

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LABOSPEC FROG'S LEAP IIは、カエルをモチーフにした初代FROG'S LEAPの進化版である。スクエア(四角)なヘッド形状でフェースの開閉を抑え、ヒール部を高く設計することでシャンクとトップを構造的に減らしに行っている。ルール適合、オノフフェースレーザーミーリング仕上げで高スピンとフライヤー抑制を両立。初代比ではソールのラウンド処理が細かくなり、薄芝からの抜けが明確に向上した。販売はONOFF Laboshop & CLUB ONOFF Online Shop限定なので、近所のゴルフ5で試打はできない。購入前に都内や大阪のLaboshopで触る工程を挟みたい。

2015年のフォージドウェッジは、中古相場で7,000-12,000円と手頃だ。HS38-42で「まず軟鉄鍛造の打感を体験したい」層には選択肢になる。ただし2023年モデルと並べて打つと、バンカーでの砂の弾き方が違う。砂質を選ぶ傾向があり、硬めのフェアウェイバンカーではリーディングエッジが刺さる場面があった。「52度は中古2015年、58度だけ現行新品」というハイブリッドが工房での実用解である。

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Q: 56度と58度、最初の一本はどちらがいい?

A: HS38-42で平均スコア95前後なら56度を推す。58度はフェースを開いて使う技術が前提になるモデルが多く、フルショットでの距離がぼやけやすい。オノフFORGED 2023の56度マルチロケーションは、開かずフルで振れてバンカーも拾える設計で、初めての一本に合う。

Q: LABOSPEC FROG'S LEAP IIはどこで試打できる?

A: 東京・大阪のONOFF Laboshop直営店舗、もしくはグローブライドの試打会イベントが現実的だ。CLUB ONOFF Online Shopは購入窓口でしかなく、試打機能はない。遠方なら試打会の巡回日程をメーカー公式で確認するのが最短ルート。

アプローチの苦手タイプ別で選ぶオノフ ウェッジ

2026年4月時点のオノフ正規ラインで、筆者が現場で推すのは次の3パターンだ。

  • HS38未満(女性・シニア含む): LADY FROG'S LEAP II 56度。ヘッドの易しさに軽量シャフトが乗り、バンカーからの脱出率が上がる
  • HS38-42・ザックリ頻発型: FORGED WEDGE 2023 56度(マルチロケーションソール)。ソールのバウンスが助けてくれる
  • HS42以上・セット統一派: KUROウェッジ+FORGED WEDGE 52度の2本組み合わせ。アイアンからの重量フローが破綻しない

ロフトは、ピッチング(46度前後)を基準に50度・56度の2本から始め、距離感に余裕が出たら58度を足すのが現実的だ。いきなり48/52/56/58/60度の5本は多すぎる。ウェッジはパターと同じで、打つ回数に対して種類を増やすほど距離感の蓄積が薄まる。3本で回す設計で十分だ。

買って後悔しやすい三つの落とし穴

オノフ ウェッジで失敗する典型は3つある。

一つ目、LABOSPEC FROG'S LEAP IIを「やさしいから」という理由だけで買うパターン。スクエア形状は確かに易しいが、フェースを開いて使うロブショットは物理的に打ちにくい。ピンが近いバンカーでロブを多用する層には向かない。

二つ目、中古の2015年フォージドを58度で買ってしまうパターン。15年モデルの58度はソール形状が現行よりシンプルで、薄いライからのスピンが落ちる。中古で狙うなら52度までに留めるのが安全だ。

三つ目、KUROを単品で買って重量フローを崩すパターン。KUROはアイアンセットとの重量バランスで真価が出る設計で、他社アイアンと混ぜると手元の振り感が合わない。単品買いは推さない。

海外ダイレクト系との比較軸を深めたい読者には、Vice Golf VGW 02が示すウェッジ選びの新基準も参考になる。ソール形状とスピンの関係を別角度で理解できる。

次のラウンドで答えを出すための一つの確認

迷ったら一つだけ確認してほしい。直近10ラウンドのアプローチミスが「ザックリ主体」か「トップ主体」か。ザックリならFORGED WEDGE 2023のマルチロケーションソール56度、トップならLABOSPEC FROG'S LEAP IIのスクエア形状を優先する。この2択で8割の読者の答えは出る。

ただし、どれだけ良いウェッジでも50ヤード以内の距離感は技術が8割だ。週1回の練習場で30分はアプローチ練習に充てる。それが時間的に厳しいなら、短期集中型のレッスンで型を作る方がクラブ買い替えより費用対効果が高い場合もある。ウェッジはスイングの出口だ。出口だけ替えても、入口のハンドファースト角が合っていなければスピンは入らない。

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買い替えで余った旧フォージドやKUROは、型落ちでも軟鉄鍛造は査定が落ちにくい。使わないまま防湿庫に眠らせるより、査定に出して次の一本の原資にする方が合理的だ。

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次のラウンドで試すことは一つだけ。グリーン周り30ヤードで、手持ちのウェッジを開かずフルスイングで打つ。出た球筋と上の比較表を突き合わせて、オノフのどのモデルが自分の穴を埋めるか決めればいい。

参照元

なお、オノフ ドライバー おすすめ 歴代 比較については「オノフ ドライバー歴代比較 工房の試打で選ぶHS別おすすめ」で詳しく解説しています。

なお、オノフ フェアウェイウッド 比較 歴代おすすめについては「オノフ フェアウェイウッド歴代比較 HS別おすすめと中古相場」で詳しく解説しています。

なお、オノフ パター おすすめ 歴代比較については「オノフ パター歴代比較 LABOSPECから歴代OM系譜まで」で詳しく解説しています。

なお、フォーティーン ウェッジ おすすめ 比較については「フォーティーン ウェッジ歴代比較 工房で選ぶHS別とハンデ別の推奨」で詳しく解説しています。

ウェッジと合わせて見るFW選び

グリーン周りのウェッジが決まったら、同ブランドでフェアウェイウッドもそろえるかどうか、モデル別の特性と中古価格を踏まえて検討してみよう。

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