JPX 925 FORGED
結論
JPX 925 FORGEDは2024年9月発売、ミズノの鍛造(一つの鋼材を打ち鍛えて作る製法)アイアンだ。新設計の「コンターエリプスフェース」でフェース各部の厚みを作り分け、鍛造アイアンとして最高クラスの反発性能を狙った設計である。 海外レビューではショートアイアンの精密な操作性とロングアイアンの寛容性(ミスヒットへの強さ)を一本のセットで両立させようとする設計思想が確認された一方、番手間の打感差というギャップも指摘されている。 HS38〜45m/sで球を安定して拾える中級者以上、あるいは番手ごとの個性の違いを受け入れられる人向けだ。決め手が掴めないなら、今は急がなくていい。
総合評価
フェースネックにクロムモリブデン鋼、バック部にステンレススチールを組み合わせた「グレインフローフォージド フルポケットキャビティ構造(鋼を丹念に鍛え、バック部をくり抜いた設計)」を採用し、新設計の「コンターエリプスフェース」でフェース中心を厚く、そこから楕円状に薄くし再び厚くする形状に仕上げた。この作り分けによってフェース最薄部は前作JPX 923 FORGEDより薄くなり、ルール上限に近い反発性能を広い打点でも引き出す狙いがある。
打感についてはミズノらしい「アイコニックなフィール」を備えると評価される。 ただし海外の試打では番手間で印象が分かれた。ショートアイアンは詰まった芯の手応えが残り弾道をコントロールしやすいのに対し、ロングアイアンは「スナッピーな感触」でショートアイアンとの一体感に欠けると評されている。ロング側は余分なボールスピードと相応の寛容性を確保できているという評価もあり、セット全体の一貫性については評価が分かれる。
各メディアの試打レビュー統合
海外レビューでは、JPX 925 FORGEDが「ロングアイアンの寛容性」と「ショートアイアンのコントロール」を一本のセットで両立させる、いわゆるベスト・オブ・ボースを狙ったモデルだと位置づけられている。ショートアイアンはハーフショットでも球を上げやすく、弾道や球筋を精密にコントロールできたという。一方でロングアイアンは球をコントロールしている感覚に乏しく、球を上げるのにかなりの労力が必要だったとも述べられており、セットとしての一体感よりも番手ごとの役割分担を優先した設計と読める。
メーカー側は鍛造アイアン史上最高の反発性能を実現したとうたい、コンターエリプスフェースが広範囲でルール限界に近い性能を発揮するとしている。 公式の紹介文でもミズノ伝統の打感と、精度(precision、狙った場所に打ち出せる正確さ)を兼ね備えた鍛造アイアンの新基準という位置づけが強調されており、 反発重視の設計と伝統的な打感の両立を軸にした製品であることがうかがえる。
向いている人 / 向かない人
- 小ぶりで薄いクラブからボールスピードや飛距離を引き出したい、ある程度ボールを芯で拾える中級者以上。
- ショートアイアンでの弾道コントロールを重視し、ロングアイアンは番手ごとの性格差を割り切って使い分けられる人。
向かないと考えられる人については評価が分かれる。あるレビュアーは高ハンディキャッパーには勧めないとの見解を示した一方、別のコメント投稿者は自身が高ハンディでこのモデルをフィッティングされた経験を挙げて異論を述べている。ミスヒットの許容度をどこまで求めるかは個人差が大きく、購入前に自分のHSと番手ごとのミスの傾向を照らし合わせておくといい。
スペック✓ メーカー公式照合済
| ロフト展開 | 24〜43°(5番〜PW) |
|---|---|
| 標準シャフト | N.S.PRO 950GH neo(S) / Dynamic Gold 105(S200) / TRAVIL 85(S) |
| 発売年 | 2024年 |
数値の意味(あなたへの影響)
試打レビューでは番手間の打感や寛容性の違いが繰り返し指摘されている。絶対的な飛距離の数値ではなく、番手ごとの役割の違いとして捉えるとわかりやすい。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 7番アイアン ロフト角 | 30度 |
ロフト角(フェースの傾き)は7番で30度と、鍛造プレーヤーズアイアンとしては標準的な設定だ。番手ごとの打感差はこの数値だけでは説明できず、ヘッド構造の作り分けによる部分が大きい。
歴代・競合の位置づけ
JPX 925シリーズは「HOT METAL」「HOT METAL PRO」「HOT METAL HL」「FORGED」の4機種展開である。FORGEDはそのうち最も鍛造色の強いプレーヤーズ向けモデルにあたる。ユーティリティのJPX FLI-HIも同時に発売され、アイアンからの流れを重視したスペック作りがされている。JPXシリーズは2005年に誕生し、2024年で20周年を迎えた。
先代JPX 923 FORGEDとの違いは大きくない。海外レビューではスペック面でほぼ同一、長さ表記が1/4インチ変化した程度と見立てられている。同じフォージド・プレーヤーズキャビティ系統でも、純粋な操作性重視のモデルとは異なり、ゲーム改善(寛容性)の要素をブレンドしようとする立ち位置のモデルとされる。
JPX 925 FORGED の価格をチェック
気になったら、在庫・最安値を各サイトでチェック。
よくある質問
どんな人に向いていますか。逆に向かないタイプは誰ですか
コンパクトで薄いヘッドから飛距離を引き出したいプレーヤー向けに作られており、ショートアイアンでは弾道と球筋を精密にコントロールしたい人に合う。一方で高ハンディキャッパーには勧めないという試打者の声もあるが、フィッティングを前提にハイハンディでも扱えたという反論もあり、評価は分かれている。
弾道やつかまりの傾向は番手によって変わりますか
ロングアイアンは余分なボールスピードと寛容性を狙った設計だが、球を上げるにはかなりの労力が必要でコントロールしている感覚に乏しいと評されている。反対にショートアイアンはハーフショットでも球を上げやすく、弾道や球筋を精密に操作しやすいとされ、セット内での打感差が目立つとの指摘がある。
前モデルのJPX923 FORGEDと何が変わりましたか
フェース中心を厚く周囲を楕円状に薄くしてから再び厚くする新設計「コンターエリプスフェース」を採用し、フェース最薄部は前作より薄くなっている。一方でスペック面ではJPX923 FORGEDとほぼ同一という見立てもあり、実質的な変化は限定的とする評価もある。
寛容性(やさしさ)は実際どの程度ありますか
コンパクトで薄いクラブながら相応の寛容性と十分なボールスピードがあると評価されており、ロングアイアンほどその恩恵が大きいとされる。ただし純粋なプレーヤーズキャビティであるS3とは異なりゲーム改善要素をブレンドした位置づけで、ショートアイアンのコントロール性とロングアイアンの寛容性の間にギャップがあるとの指摘もある。
中古で購入する場合、何を確認すべきですか
5・6・7番はクロムモリブデン鋼とステンレススチールを組み合わせた特殊構造のため、セット内でロングアイアンとショートアイアンの挙動差が大きく、何番から何番まで揃った個体かをまず確認したい。加えてシャフトの銘柄とフレックスが購入時と同一か、グリップなど付属品の有無、フェースの摩耗や傷の状態もチェック項目になる。
シャフトやセッティングはどう考えればよいですか
ロングアイアンで球を上げにくいと感じる場合、同時発売されたユーティリティ「JPX FLI-HI」はアイアンからの流れを重視した番手別設計になっており、セッティングの選択肢として検討できる。シャフトの具体的な銘柄選びについては、ショートアイアンとロングアイアンで求められる振る舞いが異なる点を踏まえて組むのが基本線になる。
購入タイミング・型落ち
2024年9月発売のモデルで、現時点ではまだ現行ラインの中心に位置する。鍛造アイアンはヘッド形状やフェース設計のモデルチェンジ周期が2〜3年ごとに来ることが多く、次世代モデルの登場前後は店頭在庫や展示状況が動きやすい時期になる。今のセッティングに大きな不満がなければ、無理に買い替えを急ぐ必要はない。
購入を検討するなら、試打の際はショートアイアンとロングアイアンを両方振り、番手間の打感差が自分の許容範囲かどうかを確認しておくといい。シャフトはN.S.PRO 950GH neo、Dynamic Gold 105、TRAVIL 85の3種から選べる。今使っているセットの重量帯に近いものから試すと、違いを比較しやすい。
似たギア(アイアン)
ミズノ の他のモデル
JPX 925 FORGED の関連記事
編集方針・出典
本記事は複数の試打レビュー(海外・日本のメディア/動画)とメーカー公式情報を GolfEdge 編集部が総合し、要点を再構成したものです(単独実機試打ではありません)。スペック数値はメーカー公式と照合しています。本文の最終更新: 2026年9月28日(2024年モデル)。