スリクソン ZX7 Mk II
結論
ZX7 Mk IIはFLEX ZONE/RIGID ZONE構造とSuper-TIX 51AFチタンを採用した操作性重視のドライバーだ。海外レビューではつかまりの良さと音の評価は一致するが、打感の軽さや飛距離の伸びについては評価が分かれる。前作よりトラディショナルな外観になった分、寛容性はZX5 Mk IIより低いとの指摘が複数ある。ヘッドスピードが高くミート率の高い上級者向けの設計で、平均的なアマチュアには扱いにくい面がある。
総合評価
ZX7 Mk IIは、初代ZX7が持っていた赤の差し色やカーボン柄をほぼ廃し、艶消し黒基調のトラディショナルな見た目にまとめ直したモデルだ。ソール後方のトゥ・ヒールに配置されたウェイトで弾道傾向を調整できる仕組みは踏襲しつつ、打感には「sonic makeover」と呼ばれる変更が加えられている。伝統的な形状に寄せた分、寛容性は同社のZX5 Mk IIと比べて低いとする評価が複数存在する。
初速性能自体は高いという評価がある一方、曲がり幅の大きさから飛距離性能を「高くもないが低いとも言えない」と位置づけるレビューもある。総合的な満足度についても「堅実(solid)だが画期的ではない」という評と、ドライバー単体では「そこまで魅力的ではなかった」としZX5 Mk IIやZX5 LS Mk IIを選ぶ方が自然だとする評があり、ここは評価が分かれる。
各メディアの試打レビュー統合
打感については「見た目も美しく、音も素晴らしい」と好意的な評がある一方、別のレビューでは「ZX5 Mk IIとは全く異なる軽い打感」で「悪くはないが決定打にはならない」とされている。ここは評価が分かれる。
つかまりについては一致度が高い。「ターンしやすくよくつかまる」「打ち出しから左に出ているので確実な捕まり性能」といった評があり、高めの弾道にドロー寄りの傾向が組み込まれているとの分析もある。逆球を気にせずドロー・フェードを打ち分けられるという操作性の評価もあわせて複数のレビューで共通している。
スピン量は「低〜中スピン傾向」としつつも「ZX5 LS Mk IIの登場でもはや同社最低スピンではなくなった」という位置づけの変化が指摘されている。一方で別のレビューでは打点によって3000rpmを超えることがあり「低スピンで打つことにはあまり向いていない」との評もある。ここも評価が分かれる。
寛容性については、伝統的な形状ゆえに犠牲になっているという指摘と、「ミスに寛容なクラブではない」という指摘が重なる。9.5°使用時に時折ドロップ気味の弾道になりキャリーが伸びないケースがあるという声もあった。
飛距離と振りやすさについては否定的な声も無視できない。「全体重量が重たくて振れない」「球が上がらず飛ばない」というユーザー評があり、初速性能への評価と実際の使用感にギャップがあるとする見方もある。試打向けのロフト角として10.5°が使われた例もあり、飛距離重視の評点を付けたメディアもある一方、操作性を狙った設計だとする分析が複数見られた。
向いている人 / 向かない人
向くのは、ヘッドスピードが高くセンターヒットを安定して出せる上級者、シングルハンディキャッパー層だ。コース戦略を組み立てながらドロー・フェードを打ち分けたいゴルファーには操作性の評価が効いてくる。
- ミート率が高く、多少のミスヒットは自分の技術で吸収できる人
- 弾道をコントロールしながら攻めたいコース戦略志向の人
- スピン量やウェイト位置の微調整で自分の弾道を作り込みたい人
向かないのは、ミスヒットへの許容度を求める層だ。「ミスに寛容なクラブではない」という指摘がある通り、HS38-45m/s帯でセンターヒットが安定しない段階の人には打点のブレがスコアに直結しやすい。全体重量の重さを振り切れないという声もあり、扱いやすさより操作性を優先した設計だと理解しておく必要がある。
- ヘッドスピードがまだ伸び切っていない、あるいは打点が安定しない人
- 低スピンで弾道を抑えたいのに、つかまりと高さが先に立つ人
- 寛容性重視でミスの許容範囲を広く取りたい人
スペック✓ メーカー公式照合済
| ロフト展開 | 9.5°・10.5° |
|---|---|
| 標準シャフト | Diamana ZX-II60(S/SR) |
| 発売年 | 2022年 |
数値の意味(あなたへの影響)
スピン量(芯を外したときの回転の増え方)は打点次第で伸びやすく、低スピンでの弾道作りには不向きとの指摘がある一方、ラインナップの中では中位の位置づけとする評もある。打ち出しは高めで、ドロー方向へのつかまりやすさが組み込まれているため、右へのミスを恐れずに振れる反面、左へのつかまり過ぎには注意がいる。方向性のばらつきは「曲がり幅が大きい」との指摘があり、寛容性(ミスヒットへの許容度)は同社の寛容型モデルより一段低いとされる。打感は音の評価が高い一方、感触自体は軽めだと感じるレビューもあり、構えたときに芯を外すと手応えの軽さがそのまま伝わってくる印象だ。
| 項目 | 数値・傾向 |
|---|---|
| スピン量 | 低〜中スピン傾向(打点次第で増加、評価分かれる) |
| 打ち出し | 高め、ドロー方向のつかまりやすさあり |
| 方向性のばらつき | 大きめとの指摘あり |
| 寛容性 | 同社の寛容型モデルより低め |
| 打感・音 | 音は高評価、打感自体は軽めとする声あり |
歴代・競合の位置づけ
初代ZX7は「above average」の打感を持っていたモデルだが、ZX7 Mk IIは打感面で手を入れ、見た目も赤の差し色やカーボン柄をほぼ廃してトラディショナルな方向へ寄せた。この形状変更が寛容性の低下とセットになっているという分析がある。同社のZX5 Mk IIとはウェイト以外のデザイン差が小さく、両者を比較した上でドライバーはZX5系を選ぶのが自然だとする評もある。アイアンはZX7 Mk II、ドライバーは別モデルという組み合わせ方を勧める声もあった。
スピン特性の面では、ZX5 LS Mk IIの登場によって「同社ラインナップで最も低スピン」という立ち位置ではなくなった。低スピン志向ならZX5 LS Mk II、つかまりと操作性を求めるならZX7 Mk IIという棲み分けだ。
対抗機として名前が挙がるタイトリスト製ドライバーは「前作の飛びに打感が向上した」という評があり、飛び系の性能競争ではライバルが強いことがうかがえる。ZX7 Mk II自体は「堅実だが画期的ではない」という評価に落ち着いており、飛距離勝負よりも操作性で選ぶモデルという位置づけが妥当だ。
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よくある質問
どんなゴルファーに向いているドライバーか
ヘッドスピードが速くセンターヒットの再現性が高い上級者・シングルハンディキャッパー向けとされる。ミスヒットへの許容度を求める層には合わないという評もある。
寛容性は前作やZX5 Mk IIと比べてどうか
よりトラディショナルな形状に寄せた分、寛容性は犠牲になったとの指摘がある。ZX5 Mk IIなど同社の他モデルと比べても寛容性は低いとされる。
つかまりや弾道の傾向は
打ち出しから左に出やすくつかまりは確実という評価がある一方、スピン量はZX5 Mk IIとの差がほとんどなく打点によっては増えやすい。弾道は高めで、低スピンで打ちたい人には向かないとの評もある。
前作ZX7からの変更点は
赤色の差し色やグロス黒とカーボン柄の外観がほぼ廃止され、伝統的な見た目に変わった。打感も打ち直し(ソニック・メイクオーバー)を受けて変化したと述べられている。
シャフトやウェイトのセッティングで調整できる幅は
標準で4gと8gのウェイトが付属し、入れ替えでショットの傾向を5〜6ヤード動かせる。社外品の重いウェイトを使えばさらに調整幅を広げられるとされる。
中古で狙う場合に気をつける点は
発売から数年が経ち世代交代が進んでいるモデルなので、状態だけでなく装着シャフトが純正か社外品かを確認しておく必要がある。ウェイト以外はZX5 Mk IIと外観の共通点が多いため、型番や刻印を見誤らないようにしたい。
購入タイミング・型落ち
ZX7 Mk IIはモデルで、2024年時点のレビューではすでに「やや古さを感じる」という指摘が出ていた。現在はさらに世代が進み、後継となるZX5 LS Mk IIが低スピン領域の立ち位置を引き継いでいる。型落ちを気にしないなら価格に見合う内容で選びやすい時期に入っているとも言えるが、最新設計との差は把握しておいたほうがいい。
ヘッドスピードがまだそこまで高くない段階なら、無理にこのモデルを追いかけなくてもいい。ミート率が安定してから検討しても遅くはない。試打できる環境があるなら、ZX5 Mk IIやZX5 LS Mk IIとの打ち比べを次のラウンド前にしておくと判断材料が増える。
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編集方針・出典
本記事は複数の試打レビュー(海外・日本のメディア/動画)とメーカー公式情報を GolfEdge 編集部が総合し、要点を再構成したものです(単独実機試打ではありません)。スペック数値はメーカー公式と照合しています。最終更新: 2022年モデル情報を含む。