BB PLUS
結論
BB PLUSは鍛造ボディにマルチグラインドソールとフェースミーリングを組み合わせたウェッジだ。海外・国内の複数レビューを横断すると、柔らかい打感と高スピン設計への評価はおおむね一致する。ラフやフェアウェイでの抜けの良さ、グリーン周りで止める打感を求めるゴルファーに向く。一方でグラインドとミーリングの効きが強いぶん、バンプ&ランのような転がし主体の攻め方には不向きという声もあり、評価が分かれる。
- 打感:フォージド由来の柔らかさを支持する声が多い
- スピン:グルーブとフェースミーリングで高スピン方向
- 向く人:グリーン周りで止めたい80〜90台のアマチュア
総合評価
BB PLUSはプレミアム鋼材の鍛造ヘッドに、丸みを帯びたトウ形状とカーブしたリーディングエッジ、複数のソールグラインドを組み合わせた設計だ。フェースにはミル加工が施され、適合グルーブに追加の食いつきを与えることでスピン量を稼ぐ狙いがある。試打を重ねたレビューでは、フルショットで芯を外しても大きく罰を受けにくいが、トゥ寄りに当たるとフィーリングがやや落ちるという指摘があった。総じて「柔らかいがマッシュではない」という評価が繰り返し出ている。
仕上げについては、グレアを抑えるマット系の処理を評価する声がある。ボールが大きく構えやすく見えるという記述もあり、アドレス時の安心感につながっている。耐久性についても大きな傷が付きにくいという報告があった。
音とインパクトフィールを高く評価するレビューもある。バンカーでも柔らかい球が出るという指摘があり、単に飛び系のスペックだけでなく、手元に返ってくる感触の作り込みに時間をかけたモデルだと言える。
試打レビュー統合
打感については複数のレビューで共通して柔らかさが挙げられている。フォージド製法特有のタッチに加え、シャフトからのフィードバックが大きいという記述もあり、球の潰れ方を手元で感じ取りやすいウェッジだという評価だ。トゥ側に外れるとフィーリングが落ちるという注記もあり、芯を捉える再現性は重要になる。
スピンに関する評価は総じて高い。グルーブとフェースミーリングの組み合わせが「試した中で劣らないスピン量」と表現されたレビューもあれば、短いチップでもボールがすぐ止まるためショートを警戒して強めに打つ意識が必要だという指摘もある。スピンの効きが強いぶん、バンプ&ランのように転がして寄せる選択肢は狭まるという評価だ。
寛容性はソール形状とグラインドの効果で高く評価されている。リーディングエッジ下の窪みとバウンス形状により、軽く芝に噛んでもミスになりにくく、下り傾斜のアプローチやダフりの度合いを抑えられるという声がある。ラフからの抜けの良さやフェアウェイでのダフりへの安心感を挙げるレビューもあり、湿ったライでも綺麗に抜けるという記述だ。
弾道と方向性については、標準的なウェッジよりやや低めに出るという指摘と、方向性は非常に良いという評価が併存する。低い弾道はボールが強くフェースから出てスピンも多いことが要因とされ、開いて構えてもピンを狙いやすい汎用性の高いグラインドだと述べたレビューもある。
バンカーでの挙動も評価対象になっている。軟らかい砂ではバウンスが利いて潜りすぎず、砂が薄い場所や硬い場所でも丸みを帯びたグラインドで弾かれずに出せるという記述がある。パウダー状の砂を滑るように抜けやすく、距離感を作りやすかったという声もあった。
向いている人 / 向かない人
向いている人
- グリーン周りでボールを止めたいゴルファー。スピンの効きを評価する声が複数あり、ピンを狙い撃ちする攻め方と相性が良い。
- ラフやフェアウェイの薄いライからの抜けに不安があるゴルファー。窪みのあるリーディングエッジとバウンス形状がダフりのミスをカバーしてくれる。
- フェースを開いて操作する練習量が少なくても、スクエアに構えて柔らかい球を打ちたい80台〜90台のアマチュア。
向かない人
- バンプ&ランのように転がして寄せる攻め方を主体にしたいゴルファー。グルーブとフェースミーリングの効きが強く、この打法とは相性が悪いという指摘がある。
- ベアなライやタイトなライでロブショットを多用したいゴルファー。ミディアム〜ハイバウンスの設計はダフりには強いが、この状況では窮屈になりやすい。
スペック✓ メーカー公式照合済
| バウンス | 46: 6 48: 6 50: 6 52: 6 54: 10 56: 10 58: 10 60: 10 |
|---|---|
| 標準シャフト | N.S.PRO 950GH neo(S) |
| フェース素材 | 軟鉄鋳造(8620) |
| 発売年 / 定価 | 2025年 / ¥28,600 |
数値の意味(あなたへの影響)
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 打感 | 柔らかめ(トゥ側は外すとやや落ちる) |
| スピン量 | 多め(グルーブ+フェースミーリング由来) |
| 打ち出し・弾道 | やや低め |
| 方向性のばらつき | 小さい(開いて構えても安定という評価) |
| 寛容性 | 高い(ダフり方向のミスに強い) |
| バンカー適性 | 高い(軟らかい砂・硬い砂の両方に対応) |
数値というより体感の変化として捉えたい部分もある。スピンが効いたウェッジは構えたときに球が低く見え、当たった瞬間にボールが地を這うように止まる感覚が出やすい。逆に転がして寄せたい場面では、この掴み感がかえって距離感を作りにくくすることがある。
歴代・競合の位置づけ
ウェッジのスピン設計は、2010年のUSGAグルーブ規則改定でスピン量が制限されたことをきっかけに大きく変わった。各メーカーがフェース表面の摩擦を高める方向で対応を進め、ロイヤルコレクションもS10C鋼を用いたモデルでスピン増加を確かめたテスト事例が語られている。BB PLUSのフェースミーリングも、こうした規則後のスピン確保という系譜の延長線上にある設計だ。
同カテゴリの競合ウェッジと比べると、ソールグラインドの選択肢とダフり方向への寛容性を両立させている点が特徴として語られやすい。上級者向けに弾道やスピンの選択肢を広げるグラインドを用意しつつ、ミディアム〜ハイバウンスでダフっても跳ねてくれる設計は、操作性と易しさを両立させたいゴルファー層を意識した位置づけだと言える。
一方で、転がして寄せるタイプのグラインドや、タイトなライでのロブショットに強いモデルとは方向性が異なる。攻め方の好みによって評価が分かれるのはウェッジというカテゴリ全体に共通する話であり、BB PLUSもその例外ではない。
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よくある質問
royal-collection BB PLUSはどんな人に向いていますか?
CPモデルは柔らかい打感とグリップ感を重視するプレーヤー向けで、フェースの摩擦を高めてつかまりを出す設計になっている。BKモデルはブラックRAWフェースでスピン量を増やす方向の設計なので、より積極的にスピンを稼ぎたい人に合う。
BKモデルとCPモデルで弾道やつかまりの傾向は違いますか?
BKモデルは黒いRAWフェースの摩擦でボールを強く掴みスピンを増やす設計で、使い込むうちにフェースが錆びてさらにスピンが増える。CPモデルは銅の下地メッキでヘッド自体が柔らかくなり、スピンよりも柔らかいタッチの方向で摩擦を稼いでいる。
前モデルや同時期の競合ウェッジとの違いは何ですか?
2010年のUSGA新溝規則でスピン量が落ちたことを受け、新規則に適合しながらスピンを取り戻す狙いで開発された。ヤマハが黒インプレスXでS10C鋼を使いスピン増加を確認したテストを引き合いに、CPモデルも同様の摩擦増大の考え方で作られている。
やさしさや寛容性は実際どの程度ありますか?
丸みのあるヘッド形状とカーブしたリーディングエッジ、M字型マルチグラインドソールを日本製の鍛造ヘッドで実現しており、ボールの下にクラブを入れやすい設計思想は同系統のグラインド構造を持つ製品にも共通する。試打では最初にグラインドの良さが挙げられており、バンカーやアプローチエリアでの扱いやすさが評価点になっている。
中古で狙う場合、何に注意すればいいですか?
BKモデルはブラックRAWフェースが使用とともに錆びていく仕様で、この錆びがスピン性能に関わるため、中古では錆びの進み具合がそのままフェースの効きの状態を示す目安になる。フェースのミーリングやグルーブの摩耗も、スピン性能に直結する部分なので状態を確認したい。
シャフトやセッティングはどう考えればいいですか?
日本製のプレミアムS25C鋼鍛造ヘッドという素材特性上、シャフトの硬さやフィーリング系統をアイアンやドライバーの流れに合わせて選ぶ考え方がベースになる。ロングストレートネックの形状なので、セッティング上は他のウェッジとのロフト・バウンスの間隔を意識して組み合わせるとよい。
購入タイミング・型落ち
ウェッジはグルーブとフェースミーリングの効きが命だ。使い込むほどスピン性能は落ちていく。次のラウンドに向けて買い替えを考えているなら、今使っているウェッジのグルーブ摩耗をまず確認しておくといい。溝の角が丸くなっていれば、BB PLUSのようなミーリング設計への切り替えで違いを感じやすい。
価格に見合う内容かどうかは、グリーン周りでの止まりの良さをどれだけ求めるかで変わる。転がして寄せるスタイルが中心なら、他のグラインド構成のモデルと比較してから決めた方がいい。同クラスで割高感はないという評価が中心だが、攻め方との相性を試打で確かめてから判断するのが確実だ。
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編集方針・出典
本記事は複数の試打レビュー(海外・日本のメディア/動画)とメーカー公式情報を GolfEdge 編集部が総合し、要点を再構成したものです(単独実機試打ではありません)。スペック数値はメーカー公式と照合しています。最終更新: 2025年モデル情報を含む。