ゴルフの打順とオナー 基本ルールとマナーを初心者向けに解説
打順とオナーで困るのはここだ
「あれ、次は自分の番?」と焦ってティーグラウンドに立ったことはないだろうか。
ゴルフの打順ルールは難解に見えて、実は軸が二本しかない。ティーグラウンドでは「オナー」(前ホールのスコアが最も少なかった人)が先に打ち、2打目以降はカップから遠い球を持つ人が先に打つ。この二点だ。
オナーという言葉はもともと英語の "honor"(名誉)に由来する。好スコアを記録した人に、次のホールで最初に打つ機会が与えられることを意味します。最初のホールはコースの組み合わせ表に記載された順番か、くじ引き・年齢順など同意の取れた方法で決まります。「じゃんけんで決めますか」と聞いて始める組も多く、規則上まったく問題ありません。
2026年現在、多くのコースがスロープレー対策として「レディゴルフ」を推奨しています。準備ができたプレーヤーが先に打つ運用で、2019年の規則改正(規則6.4b)で正式に導入されました。基本の打順と柔軟な運用の両方を知っておくことで、同伴者との確認のやりとりが減り、プレーに集中できます。
打順を間違えたらペナルティになるのか
結論を先に置く。ストロークプレー(通常のラウンドやコンペ)では、打順ミスへの罰打はゼロだ。
うっかり先に打ってしまっても、同伴者に一言謝ってそのままプレーを続ければ問題ありません。規則6.4bにその旨が明記されています。「打順を間違えたらペナルティになる」という思い込みは根強いですが、ルールとしては誤りです。
ただし、例外が二つある。
一つ目は「誰かを有利にするためにわざと打順を変えることに同意した場合」で、関係したプレーヤー全員に2打罰が科されます(規則6.4b)。善意のミスとは扱われません。二つ目はマッチプレーです。マッチプレーでは打順が戦略の一部になるため、順番を誤ると相手がそのストロークを取り消して打ち直しを要求できます(規則6.4a)。月例競技や競技会でマッチプレー形式が採用されている場合は注意が必要です。
「罰なし」とはいえ、打順を毎回無視して好き勝手に打つのはマナー違反だ。基本の打順を意識しながら、詰まりそうなときはレディゴルフで対処する。これが現場での正しい運用です。
打順とオナーのよくある疑問に答える
Q: オナーが決まらない場合、どうすれば良いのか?
A: 前ホールで複数プレーヤーが同スコアだった場合、その前のホールと同じ打順を維持します。最初のホールから同スコアが続く場合は、くじ引きかじゃんけんで決めてOK。スコアを正確に比較するためにも、ラウンド中はスコアカードをこまめに記録する習慣があると便利だ。ホールアウトした直後に声に出してスコアを確認する組は、次のティーグラウンドでも迷いが少ない。スコアカードホルダーとペンをバッグに入れておくだけで、管理がひとつ楽になります。
Q: レディゴルフはどんな場面で使えるのか?向いていない状況はあるか?
A: ストロークプレーであれば、安全が確保できる状況ならほぼいつでも使えます。前の組がまだグリーン上にいるとき、隣のホールに打ち込む可能性がある方向には使用しない。安全確認は打順よりも上位のルールです。「打っていいですか」と一声かけてから打つと、同伴者も状況を把握できてスムーズに進みます。クラブ選びに時間がかかるプレーヤーを待ちながら進行が止まる場面を一番減らせるのが、このルールの真価だ。
Q: グリーン上での打順は、後から打つほうが本当に有利なのか?
A: 情報量としては後から打つほうが有利です。先に打った人のボールの転がりから、グリーンの傾斜・速さ・ラインの癖が読めます。パターは会話だとすれば、先に打った人のボールが最初の発言になる。プロのトーナメントでキャディが旗竿を使って細かく距離を測るのも、打順が結果に直結するためです。ただし「後から打ちたい」という理由で意図的に打順を変えることは2打罰の対象です(規則6.4b)。情報を活かすことは問題ない。打順そのものを操作することが問題だ。アマチュアのカジュアルラウンドでは、先に打った人のラインを自然に参考にする程度で十分です。
Q: 打順を間違えたとき、同伴者にどう声をかければ良いか?
A: 「すみません、先に打ってしまいました」で十分です。ストロークプレーなら罰打なし、プレーをそのまま続けます。逆に自分が指摘する立場なら、「どちらが遠いですか」と確認の問いかけにとどめると角が立ちません。グリーン上でボールの位置を正確に示すためのボールマーカーを常備しておくと、「どちらが遠いか」が視覚的に判断しやすくなり、打順のトラブル自体が減ります。
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ラウンド当日に打順で止まらない動き方
打順ルールは知識として覚えるより、「流れ」として体に染み込ませることが大事だ。
- ホールアウト直後: その場でスコアを声に出して確認する。次のオナーが誰かを全員で共有してからグリーンを離れる習慣をつけると、次のティーグラウンドでの混乱がなくなる
- 次のティーグラウンドへ向かう道中: 頭の中でオナーを確認しておく。着いてから「誰が先?」と迷う場面を事前になくすためです
- 2打目以降: 自分のボールとの距離比較を習慣にする。「自分が明らかに遠い」と判断したら「先に打ちます」と一声かければ十分
- 準備が整ったとき: 「レディゴルフで先に打っていいですか」と添えてから打つ。これだけで組全体のペースが整い、同伴者からの印象も変わる
この流れを3ラウンド意識すれば、打順で止まることはなくなります。迷ったら動く前に声を出す。それだけで大半の場面が解決します。
競技に出るなら追加で押さえるべきこと
カジュアルなラウンドとコンペ・競技では、打順の扱いが変わる場面がある。
月例競技・クラブ選手権・ハンデキャップ管理を伴うコンペに参加する予定がある場合は、規則6.4を一度通読しておくことを勧めます。特にマッチプレー形式は一般的なラウンドと運用が異なり、打順が試合の勝敗に直結します。
一方、まだコースに出たことがない段階では、打順の細部より「打球事故を防ぐ安全確認」を先に優先すべきです。打順を間違えて罰打になることより、前の組が十分に前進する前に打つほうがはるかに危険だ。
OBの処置・バンカーの均し方・グリーンのマーク手順に不安がある初心者は、インドアスクールやショートコースでの実践練習を経験してからラウンドに臨む方が効率的です。ルールは本で読むより現場で覚える方が定着します。
オナーと打順を理解したら、次はルール適用の実例で試す
打順は「ゴルフの順番表」ではなく、安全とペースを守るための約束事だ。
覚えることは3つに絞れる。
- オナー: 前ホールのスコアが最少の人がティーグラウンドで最初に打つ
- 遠球先打: 2打目以降はカップから遠い球を持つ人が先打ち
- レディゴルフ: 安全確認さえできれば準備ができた人から先に打てる(ストロークプレー限定)
打順を間違えても罰はない。委縮しなくていい。「先に打っていいですか」と声に出すことが、打順ルールの完全な運用よりずっと大事なマナーです。次のラウンドでは、ホールアウトした瞬間に「次のオナーは誰?」と口にするところから始めてください。それだけで、同伴者との関係が変わります。
ルールを知った上でコースの判断を深めたい方は、申ジエの救済処置は"ズル"なのかも読んでおくと参考になります。プロの実例から「知っているかどうかで対応が変わるルール」の感覚を身につけられます。
参照元
- ゴルフの“打順”に決まりはある? 間違えたらペナルティ?【これだけ ... | my-golfdigest.jp
- 知っておきたいゴルフマナー! 【打順編】 | watashino-golf.com




