ブリヂストン BRMウェッジ評価 ロフト別で見る選び方

ブリヂストン BRMウェッジ評価 ロフト別で見る選び方

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ブリヂストン BRMウェッジは2021年9月発売、軟鉄(S20C)鍛造のティアドロップ型だ。ゴルフダイジェストのユーザー評価は4.4(83件)、後継のBRM2は2022年9月発売で4.7(69件)と、いずれも高評価が並ぶ。だが評価点だけを見て「自分に合うか」まで判断するのは早計である。BRMとBRM2はロフト展開もグラインド設計も別物であり、HS(ヘッドスピード)帯や求める球筋によって刺さる番手が変わる。本稿はBRM・BRM2の公式スペックと海外一次データを突き合わせ、ロフト・バウンス・グラインド別の選び方を整理する。2026年7月時点の情報として書く。

BRMウェッジのラインナップに迷う理由

BRMは48/50/52/56/58°の5番手展開で、グラビティコントロールデザイン(バックフェースの肉厚をトゥヒール・上下・肉厚差の三次元で番手別調整)を採用する。後継のBRM2はロフトが48/50/52/54/56/58°の6段階に増え、同じロフトでもバウンス8°・10°・12°、シャフトの調子(元調子・中元調子)まで枝分かれする。合計16パターンにもなり、店頭で全部を打ち比べるのは現実的ではない。候補が多いこと自体が「選べない」の正体だ。ロフトだけ見て「52°だから同じ」と思っても、BRMとBRM2ではソール形状もミーリングも別設計である。

口コミ評価だけで選ぶ危うさ

評価4.4や4.7という数字は魅力的に見える。だがレビュー評価は「誰が」「どのロフトを」「どの技術で」打った結果かが見えない。BRM2の特徴はBITING RAIL MILLED(くさび型のミーリングデザイン)で、ボールへの食いつきと排水性を追求したスピン性能重視の設計だ。一方BRMはロフト別ソールデザインで、48°・50°はアイアンに近い振り感、52°・54°は距離感を損なわないフラット設計、56°・58°は打点がずれても弾道が安定するトゥ上肉厚設計と、番手ごとに狙いが違う。「評価が高いから58°を買う」ではなく、自分がどの番手で何を解決したいかを先に決める必要がある。口コミの星の数は参考程度に留めるべきだ。

比較軸はこの三つで見る。

  • ロフト別の出球:48-50°はフルショット、52-54°は距離感、56-58°はスピンとバンカー対応
  • バウンス角とグラインド:BRM2は8°/10°/12°の三段階、芝質とアタック角で選ぶ
  • ミーリング世代:BRMの横溝から、BRM2のBITING RAIL MILLED(くさび型)へ進化している

BRMとBRM2 主要スペック比較

モデル 発売 ヘッド素材 ロフト展開 バウンス グリップ 価格帯
TOUR B BRM 2021年9月 軟鉄(S20C) 48/50/52/56/58° 標準設定 ブリヂストンゴルフ オリジナルラバー 22,000円
BRM2 2022年9月 軟鉄(S20C) 48/50/52/54/56/58° 8°/10°/12° ブリヂストンゴルフ オリジナルラバー 22,000円

価格帯は横並びだが、実際に選ぶ基準はスペック表だけでは決まらない。スピン性能を最優先するならBRM2、番手ごとの振り感の統一を重視するなら初代BRMが向く。BRM2はミーリングの世代が進んでいる分、目地の効きが指先に伝わる感触が強い。ボールを打った瞬間に「引っかかる」ような感触が出やすいのはこのくさび型ミーリングの効果だ。

BRM2の52/56/58°の3本体制は、アプローチからバンカーまでを一台で完結させたい中級ゴルファーに合わせやすい。ただしバウンス選びを誤ると、ラフの深いコースで刃が入りすぎるケースもある。芝が薄いコースが多いなら8°、冬芝や砂の深いバンカーが多いなら10-12°を軸に試打機で確認してほしい。

HS・技術レベル別の選び方

HS38-42m/s、ハンデ15-25の会社員ゴルファー層にとって、ウェッジ選びで一番効くのはロフトの刻み方だ。48°・52°・56°のように4°刻みで揃えると、フルショットと距離感の間に空白ができやすい。BRM2なら48/52/56の代わりに50/54/58を選ぶという選択肢もある。迷ったらBRM2の52/56/58°から入るのが失敗しにくい。理由は距離感を作る52°、スピンとバンカーを両立する56°、寄せの最終番として58°の役割が明確に分かれているからだ。

打感については、口コミの傾向としてBRM2は「食いつきが強い」という声が多い。軟鉄鍛造らしい柔らかい打感の中に、ミーリングによる引っかかり感が乗る構成だ。芯を外すと「カツン」と硬めの手応えに変わり、芯を食うと「パチッ」と乾いた音とともにスピンが利く感触になる。これは打点のブレを自覚するための手がかりにもなる。

上級者志向でスピン量(回転の多さ)を極限まで求めるなら、認定工房限定販売の無限ウェッジ(TOUR B XW-B)や派生のB-Limited BRMという選択肢もある。ただしこれらはHS45-50m/sの上級者向けで、週末ゴルファーが真似ても打ちこなせないケースが多い。SNSで回る「プロ愛用」の情報は、こうした上級者仕様の話であることが大半だ。参考にするなら自分のHS帯に近いデータかどうかを先に確認したほうがいい。

海外データにも目を向けると、MyGolfSpyの2025年ボールテストではブリヂストンTOUR B XSが35ヤードのウェッジテストで高スピン領域を記録している(出典:MyGolfSpy)。ウェッジ単体の性能だけでなく、組み合わせるボールのスピン特性でも寄せの止まり方は変わる。ウェッジとボールは切り離して評価できない部分がある。

買う前に見落としやすい注意点

BRM・BRM2ともに向かない人もいる。操作性より寛容性を求めるなら、番手別の肉厚設計が細かいBRM2よりも、丸みのある形状で構えやすさを重視した後継のBシリーズウェッジのほうが合う場合がある。逆に、アイアンに近い操作感を残したいならBRMの48°・50°のティアドロップ型が向く。「どちらでも合う」では判断が進まない。試打機で確認すべきは次の三点だ。

  • アドレスでソールが跳ねずに構えられるか(芝の上に置いた実感)
  • フルショット時、52°でキャリー差がイメージ通りか
  • バンカーでリーディングエッジが刺さらずに滑るか(バウンス確認)

初代BRMは中古でも流通しており、予算重視ならここも選択肢に入る。ただし中古はミーリングの摩耗でスピン性能が落ちている場合があるため、フェース面の目地の残り具合は必ず確認しておきたい。

結論:ロフト構成から先に決める

BRM評価4.4、BRM2評価4.7という数字の差は、スピン性能を重視したミーリング世代の進化がそのまま反映されている。HS38-45m/sの中級ゴルファーなら、BRM2の52/56/58°を軸にバウンス10°から試すのが妥当な出発点だ。ただし無理に今買い替える必要はない。今の手持ちウェッジで距離感のズレを感じていないなら、今回は見送ってもいい判断だ。

次のラウンド前にやることは一つ。今使っているウェッジの番手とロフト差を確認し、4°刻みで隙間がないか書き出すこと。隙間があれば、そこがBRM2で埋める番手になる。

ギアの買い替えタイミングを見極めるなら、3月ゴルフセールで得するギア選びも合わせて確認しておくと予算配分がしやすい。ウェッジ単体でなくバッグ全体の見直しを考えているなら、2026年最新ドライバー徹底比較ガイドも判断材料になる。

よくある質問

Q: BRMとBRM2はどちらのスピン性能が高いですか

A: BRM2のほうが高い傾向にある。BITING RAIL MILLEDというくさび型ミーリングを新規採用し、ボールへの食いつきと排水性を追求した設計だからだ。ユーザー評価もBRM2が4.7、BRMが4.4と差が出ている。

Q: BRMウェッジは初心者にも向きますか

A: 番手を絞れば向く。48°・52°・56°のように使う場面が明確な3本を選べば、ロフトの刻みに迷わず扱える。ただし極端な操作性を求める上級者向け設計ではない。

Q: バウンス角はどう選べばいいですか

A: 芝が薄いコースが多いなら8°、深いラフやバンカーが多いなら10-12°を軸に選ぶ。BRM2は8°/10°/12°の三段階から番手ごとに選択できる。

クラブ選びの前に基礎を押さえたい方は ゴルフの始め方 完全ガイド からどうぞ。

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