Pro Plus
結論
Vice Pro Plusは押出成形ウレタンカバーとマルチピース構造で、ショートゲームのスピン性能を軸に設計されたツアーボールだ。メーカーはスイングスピード110mph超のプレーヤーを想定しており、HS38-45m/s帯の会社員ゴルファーには推奨域よりやや上のスペックになる。打感はブランド内で硬め寄りという評価が複数見られる一方、フィードバックが乏しいと感じるテスターもいて、ここは評価が分かれる。ウェッジスピンは売れ筋トップボールと比べてわずかに少なめ(差は5%未満)。ショートゲームの操作性にこだわる中上級者には検討材料になるが、HSが伸びるまでは無理に選ばなくていい。
総合評価
Vice Pro Plusは、Viceのラインナップの中で最も硬め寄りの打感に位置づけられるモデルだ。姉妹モデルのVice Proが中間的な打感なのに対し、Pro Plusはグリーン周りで硬さを感じやすいという評価がある。カチカチにはならないが、マシュマロのような柔らかさでもない。この硬め寄りの傾向は複数のレビューで一致している。
一方で、フィードバックの少なさを弱点として挙げるテスターも存在する。ナイスショットを打っても手応えが薄く「dead」と感じたという評価は無視できない。同じ打感でも、求める感触によって評価が真逆になる。ここは断定せず、評価が分かれる点として押さえておきたい。
設計思想としては、最薄クラスの鋳造ウレタンカバーとコンプレッション100の組み合わせで、速いスイングスピードのエネルギーをボールスピードへ効率よく変換することを狙っている。バックスピンを自分でコントロールできる打ち手向けの設計だ。
各メディアの試打レビュー統合
複数の海外レビューを重ねると、Vice Pro Plusの輪郭はスピンと打感の二軸で見えてくる。
- ウェッジスピン(ピッチ/ハーフウェッジ)は売れ筋トップボールと比べてやや少なめ。差は5%未満で、ローンチモニター計測でも他のツアーボールと同等範囲に収まっている。
- ドライバーからアイアンにかけては、Vice Pro V1系(Titleist Pro V1との比較文脈)よりスピン量が控えめという傾向が、ハイ〜ミドルスイングスピード帯で一貫して見られる。
- グリーン周りのスピンについては「他のボールより足りない」と感じたテスターがいる一方、転がり自体は安定しているとの評価もある。フルショットのウェッジでグリーンを止める性能を最優先するなら、姉妹モデルのProやTitleist系の方が優位という見方もある。
- 打感はレビュアーによって振れ幅が大きい。硬め寄りで芯の手応えがはっきりしているという声と、フィードバックが乏しく「dead」に感じるという声が併存する。
- ティーショットの飛距離そのものには不満なしとする評価があり、飛ばない球ではないというのが共通認識だ。
耐久性については、ショートゲーム域での使用で概ね良好という報告がある。ただしバンカーショットでは砂利や石の影響で摩耗がやや早まったという指摘もあり、コース条件次第で体感は変わる。
向いている人 / 向かない人
合う合わないの境界線は、スイングスピードとスピンコントロール能力にある。
向いている人
- スイングスピードが速く、バックスピンを自分の意図で操れる中上級者。ショートゲームでの操作性と打感のフィードバックを重視するプレーヤー。
- グリーン周りで多少の硬さより、方向性や転がりの安定を優先したい人。
向かない人
- HS38-45m/s帯で、まだミスショットの原因を自分で説明しきれない段階のゴルファー。メーカー推奨のスイングスピード域より下では、設計が狙う性能を引き出しきれない可能性がある。
- グリーン周りのスピンとフィードバックの量を最優先する人。姉妹モデルや他ブランドとの比較で物足りなさを感じる余地がある。
迷っているなら、今のHSとミスの傾向がはっきりするまでは選ばなくてもいい。ボール選びは急ぐ必要のない判断だ。
数値の意味(あなたへの影響)
コンプレッションとは、ボールの芯の硬さ(打感の硬さの目安)のことだ。Vice Pro Plusはコンプレッション100で、速いスイングスピードを効率よくボールスピードへ変換する狙いの数値である。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| コンプレッション | 100 |
| メーカー推奨スイングスピード目安 | 110mph超 |
| ウェッジスピン差(対 売れ筋トップボール) | 5%未満少なめ |
| 打感の傾向 | ブランド内で最も硬め寄り(評価は分かれる) |
スピン差5%未満という数字は、体感では「アプローチで止まる感覚がわずかに弱い」程度の差だ。グリーンに落ちた瞬間の初速は変わらないが、二バウンド目でスッと前に出る感覚が残るゴルファーもいる。
歴代・競合の位置づけ
Viceのラインナップ内では、Vice Proが中間的な打感、Pro Plusが硬め寄りという立ち位置ですみ分けている。同じブランド内での比較テストでも、この打感差は繰り返し確認されている。
Titleist Pro V1との対比では、Pro V1が中コンプレッション・中スピン帯で、より柔らかいクラシックなウレタン系の打感と評されるのに対し、Pro Plusはスピン量が控えめでティーショットの性能差が両者を分ける主因とされる。フルショットウェッジでグリーンを止める場面では、Pro V1に分がある評価もある。
硬め・低スピン寄りという方向性は、上級者向けツアーボールの中でも極端な位置ではない。むしろバックスピンを自分でコントロールできる打ち手向けの、やや尖った設計と捉えるのが実態に近い。
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よくある質問
Vice Pro Plusはどんな人に向く?逆に向かないのはどんな人?
メーカー推奨ではスイングスピード110mph超のプレーヤー向けで、バックスピンを自分でコントロールできる上級者が対象とされている。スイングスピードが遅めでスピンを積極的にかけにいかないプレーヤーには、同ブランドのProやVice以外のミッドコンプレッションボールの方が扱いやすい可能性がある。
弾道やつかまりの傾向はどうなる?
コンプレッションレーティングは100で、高いスワイングスピードを効率よくボールスピードに変換する設計になっている。あるレビュアーはコースでの実打でPro Plusのほうがやや弾道が低く感じたと述べているが、これは計測データではなく感覚的な観察にとどまる。
同ブランドのVice Proや競合のTitleist Pro V1と何が違う?
打感はVice Proが中間的なのに対し、Pro Plusはラインナップ中で最も硬めに仕上がっている。Pro V1と比べるとPro Plusはティーショットとアイアンの両方でスピン量が少なめという評価があり、フルショットのウェッジでグリーンを止める場面ではPro V1の方が優位とする声もある。
寛容性ややさしさの面では実際どうか?
ウェッジでのスピンはツアーボールと同等範囲にありながら、売れ筋トップモデルと比べるとピッチやハーフウェッジでのスピン量はわずかに少なめ(差は5%未満)というローンチモニター計測結果がある。グリーンを積極的に止めにいくタイプのショートゲームでは、スピン量重視のボールほどの寛容さは感じにくいという指摘もある。
中古で狙う場合、何に注意すればいい?
2025年モデルからパッケージデザインが刷新されており、従来のライムグリーンの箱からトーンを抑えたデザインに変わっている。中古では世代の違うパッケージが混在しうるため、購入前にどの年式のパッケージかを見比べておくと選びやすい。
スイングスピードに応じてProとPro Plusはどう使い分ければいい?
メーカー基準ではスイングスピード95〜110mphがVice Pro、110mph超がPro Plusの目安とされている。あるレビュアーは両モデルで速度やスピンの違いを大きくは感じなかったと述べており、境界付近のスピードなら打感の硬さの好みで選ぶのも一つの考え方になる。
購入タイミング・型落ち
ゴルフボールはドライバーやアイアンほど世代交代が速いカテゴリではない。マルチピース構造とウレタンカバーの基本設計が大きく変わらない限り、型落ちによる性能低下を過度に心配する必要は薄い。
価格に見合う内容かという点では、打感とショートゲームスピンの評価が分かれる以上、割高感の有無も人によって変わる。同クラスの他モデルと打ち比べてから判断しても遅くはない。
今すぐ結論を出す必要はない。次のラウンドでアプローチとグリーン周りの打感だけ意識して数球試し、フィードバックの量が自分の好みに合うかを確かめてから決めればいい。
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編集方針・出典
本記事は複数の試打レビュー(海外・日本のメディア/動画)とメーカー公式情報を GolfEdge 編集部が総合し、要点を再構成したものです(単独実機試打ではありません)。最終更新: 2024年モデル情報を含む。
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