BB1 2024
結論
BB1 2024は、伝統的なAnser型ブレード形状に寛容性(芯を外しても失敗が少ない度合い)を足した設計だ。フェースは新開発のPerpetual Flymillミリングで、芯を食った時とそうでない時の音の差がはっきり出る。ヒール側の素材を削って重心位置を見直し、ヒール〜トゥの長さも従来のAnser型より詰めてある。ツアー選手の「見た目はクラシックなまま寛容性が欲しい」という要望が出発点だ。ベティナルディに初めて触れる読者にも構えやすい一本である。
総合評価
303ステンレス鋼の一枚素材から350gに削り出し、フェースとバックフェースの両面をCNC精密ミリング(機械による高精度の削り加工)で仕上げる。これがBB1 2024の骨格だ。メーカーはこの製法で「正確なアライメントと最高のソリッドフィール」を約束すると謳っており、異素材コンポーネントを同時鍛造することで番手ごとに理想的な重心設計(芯を外れた時のブレを抑える重さの配置)を実現したと説明している。
複数の海外レビューが一致して触れているのがフェースの「サウンド・オプティマイゼーション」だ。理想的な打点だと特徴的な音が出て、芯を外すと即座に分かる設計になっている。実打の場面では「カツンときて予測しやすい」というインパクト音の評価もあり、打感のフィードバックの明瞭さは複数のメディアで共通して支持されている。
仕上げについては「crisp, clean」で上部から下部まで作り込みの乱れがないと評された。黒PVDのTour Gradeシャフトとホログラムのシャフトバンド、レザー&カーボンファイバー製でマグネット式のヘッドカバーなど、性能そのものではないディテールへの配慮も評価点として挙がっている。
各メディアの試打レビュー統合
打感については、複数のレビューがPerpetual Flymillフェースの音響設計を評価している。理想的な打点で独特のトーンが得られ、芯を外すとすぐに聴覚でわかるという説明だ。実際のプレーでも「カツンときて予測しやすい」という具体的な形容があり、フランジを貫通するサウンドスロットが躍動感のあるインパクト音を生んでいるという言及もある。ただし出典3のレビューは音の質そのものについては記述が途中で途切れており、詳細は不明のままだ。
寛容性に関わる設計変更は各媒体でほぼ一致している。バンパー・ショルダー・キャビティの形状を見直し、アドレス時の重心位置をより自然な位置に寄せることでスイートエリアに当てやすくしたという。ヒール側から素材を多く削り、ヒール〜トゥの長さを詰めたことも重心バランスの改善として説明されている。RJB(設計者)はツアー選手からの「クラシックなブレード形状のまま寛容性の高いパターが欲しい」という要望を出発点にしたと述べており、見た目と寛容性を両立させる狙いが一貫している。
転がりについては、新フェースミーリングによってグリーン上で「トゥルーロール(ボールが上滑りせず素直に転がること)」を得やすいという説明が一つの媒体にある。一方でソール形状についての評価は分かれる。あるレビューはソールがやや幅広で、トゥ・ヒールへの重り内蔵ではなくスリット状の切れ込みがある珍しい構造だと指摘しつつ、その効果自体は「実際のところは分かりません」と推測にとどめている。効果を断定できる根拠は現時点で揃っていない。
操作性やバランスの感触も複数の媒体で触れられている。新型BBシリーズはスイング中の安定感が高く、レビュアー自身のストロークと相性が良くないモデルでもバランスの良さは感じられたという。ネックの長さについても「扱いやすく安心感がある」という好意的な評価があり、ロングネック型に馴染めなかった経験との比較でこの長さを支持する声もある。
向いている人 / 向かない人
向くのは、クラシックなブレード形状の見た目を保ちながら寛容性も欲しい人だ。BB1は丸みを帯びた形状で手に馴染みやすく、ベティナルディというブランドに初めて触れる人の最初の1本としても位置付けられている。「おそらく全てのゴルファーをカバーしている」という評もあり、パターの好みが分かれる中でも幅広い層に対応するモデルだと言える。
- クラシックなAnser型の見た目を残しつつ寛容性を上げたい人
- ベティナルディに初めて手を伸ばす人
- ロングネック型が構えにくく感じていた人(適度なネック長で安心感がある)
- 打感のフィードバックを音でも確認したい人
向かないのは、より箱型でエッジの立った形状を好み、フェースローテーションを積極的に使いたい人だ。同じ2024年のBBラインにはより角ばった形状でローテーションを求めるプレーヤー向けのモデルもあり、そちらの操作感を求めるなら比較検討する価値がある。従来の幅広ボディのAnser形状そのものを求める人にとっては、今回ヒール〜トゥが約1/4インチ短くなっている点も踏まえておきたい。
スペック✓ メーカー公式照合済
| 発売年 | 2024年 |
|---|
数値の意味(あなたへの影響)
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 素材 | 303ステンレス鋼(一枚素材からの削り出し) |
| 重量 | 350g |
| フェース加工 | Perpetual Flymill(CNC精密ミリング、フェース・バックフェース両面) |
| ヘッド形状変更 | ヒール〜トゥ長を従来のAnser型より約1/4インチ短縮 |
| グリップ | ラムキン製ディープエッチング(テクスチャー・スロットなし) |
| ヘッドカバー | レザー&カーボンファイバー製、マグネット式(ベティナルディ初) |
重量350gという数値は、パターとしては標準的な範囲だ。ヒール〜トゥの長さを詰めた変更は、単に見た目の問題ではなく重心バランスの調整を伴っている。ヒール側の素材を削ることで、構えたときの重心が自然な位置に寄り、スイートエリアに当てやすくなっているという説明と対応している。グリップの素材変更も、握った際の圧力バランスに影響する要素として複数の媒体が言及していた点だ。
歴代・競合の位置づけ
Flymillのフェースパターンそのものはモデルと似た見た目を持つが、加工プロセスは新しくなっている。モデルごとにフェース形状が異なるにもかかわらず全モデルで均一性が高く、従来モデルより荒さが少ない仕上がりになったとの指摘があり、量産精度が上がったことがうかがえる。
コンセプト面では、クラシックなブレード形状を踏襲しつつ長年の技術革新を反映した「モダンな完成形」と位置付けられている。ツアー選手のフィードバックを起点に、見た目はAnser型を維持したまま寛容性を高めるという方向性は、歴代BBラインの中でも寛容性を明確な狙いとして打ち出した世代だと言える。ヒール〜トゥの短縮という物理的な変更も、この方向性を裏付ける材料だ。
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よくある質問
BB1はどんな人に向いていて、逆に合わないタイプは誰か
BB1は丸みのあるトラディショナルなAnser型シルエットを好み、初めてベティナルディを手にする人の入口モデルとして紹介されている。ヒール〜トゥをやや短くしヒール側を削った新シェイプはツアー選手の要望を反映したもので、クラシックな見た目のまま寛容性を高めたいという層に向く。箱型でエッジの立った形状やローテーションを積極的に使うストロークを好むなら、同じ2024年BBラインのBB8Fの方が近い選択になる。
弾道やつかまりの傾向はどう変わったか
新しいPerpetual Flymillフェースと重心設計により、芯を外した際の音の違いがはっきり分かるようになっているため、ミスヒットの自覚がしやすい。バンパー・ショルダー・キャビティの配置見直しでアドレス時の重心位置がより自然になり、スイートエリアに当てやすくなっているとされ、グリーン上では素直な転がり(トゥルーロール)が得やすいと説明されている。飛距離やスピン量そのものについて、公開情報に具体的な記載は見当たらない。
前モデルや競合モデルと比べて何が変わったのか
従来のワイドボディAnser形状に対し、2024年モデルはツアー選手の声を受けてヒール〜トゥ方向を手元のAnserより約1/4インチ短くし、ヒール側の素材を削って重心バランスを整えている。フェースミーリングのパターンは2022年モデルに近い印象を残しつつ加工プロセスが刷新され、モデル間でのフェース仕上げの均一性が上がった。ヘッドカバーもベルクロ留めからマグネット式のレザー&カーボンファイバー製に変わり、開閉の感触が従来型とは異なる。
寛容性は実際どの程度あるのか
開発陣はツアー選手から「よりクラシックなブレード形状で寛容性の高いパターが欲しい」という要望を受けて設計したと説明しており、寛容性は後付けの訴求ではなく設計の起点になっている。ヒール寄りの素材を削ってポケット状にミーリングすることで重心バランスを見直し、バンパー・ショルダー・キャビティの配置調整でアドレス時の重心位置を自然にし、スイートエリアに当てやすくしている。見た目はクラシックなブレードのままなので、構えたときの安心感が寛容性の高さに直結しにくいと感じる人もいるだろう。
中古で狙う場合、価格以外にどこを確認すべきか
付属のシャフトは黒PVD仕上げのTour Gradeシャフトで、真贋確認用にホログラムのシャフトバンドが巻かれているため、剥がれや貼り替えの跡がないか見ておきたい。ヘッドカバーはBettinardi初のマグネット開閉式に変わっているので、旧来のベルクロ式カバーが付属している出品は年式やモデルの組み合わせが合っているか確認する。フェースは高精度ミリング仕上げなので、目立つ傷や打感を左右するミーリングの摩耗が残っていないかもチェックポイントになる。
シャフトやセッティングはどう考えればいいか
標準シャフトは黒PVD仕上げのTour Gradeシャフトで、ネックの長さは極端なロングネックではなく、扱いやすさと安心感を重視した長さにまとめられていると評されている。グリップは新しいラムキン製で、テクスチャーやスロットのないディープエッチング形状により握った際の圧力バランスが良いとされ、握りの感触を変えたい場合はまずこの形状に慣れてから交換を検討するといい。フレックスや長さのカスタム対応可否について、参照した情報に具体的な記載はない。
購入タイミング・型落ち
BB1 2024は同年に登場したBBラインの一角であり、フェースミーリングと重心設計が刷新された世代にあたる。見た目の変化はネックやトップラインの微調整が中心で、遠目に旧世代と見分けがつきにくい部分もあるが、フェース加工とヒール側の重量配分は実際に変更されている。中古や型落ちの個体を検討する際は、フェースパターンと磁石式ヘッドカバーの有無で世代を見分けるとよい。
価格については公式ページに記載がなく、本稿でも金額には触れない。同クラスの製品と比べて割高感があるかどうかは、実際に手に取って構え、音と重心のフィードバックを確かめてから判断すればいい。急いで結論を出す必要はなく、今の一本にまだ迷いがないなら無理に乗り換えなくてもいい。
似たギア(パター)
ベティナルディ の他のモデル
編集方針・出典
本記事は複数の試打レビュー(海外・日本のメディア/動画)とメーカー公式情報を GolfEdge 編集部が総合し、要点を再構成したものです(単独実機試打ではありません)。スペック数値はメーカー公式と照合しています。最終更新: 2024年モデル情報を含む。