BB1 WIDE 2024
結論
BB1 WIDE 2024は、ソフトカーボンスチールボディに異素材コンポーネントを内蔵して同時鍛造した、ベティナルディの伝統派ワイドボディパターだ。フェースとバックフェース両面にCNC精密ミリングを施し、飛距離と方向性の両立を狙う設計である。前年モデルのBB8 Wideより打感は柔らかくなった一方、ミスヒットを打感で判別しづらくなったとの指摘もあり、この点は評価が分かれる。定番のAnser型シェイプを踏襲しつつヒール-トゥ長を短縮し、ヘッドカバーは待望のマグネット式へ変更された。クラシックな外観のまま中身を更新したい人向けの一本だ。
総合評価
BB1 WIDE 2024のボディはソフトカーボンスチール(粘りのある軟らかい鋼材)製である。異素材のコンポーネントをボディに内蔵し同時鍛造することで、トラディショナルな打感と番手ごとの理想的な重心位置を実現しているという。フェースとバックフェース両面にはCNC Precision Milled製法(数値制御による精密切削加工)による高精度ミリングが施され、全番手で完璧なシェイプを狙う。ベティナルディが四半世紀を超えて積み重ねてきた製造経験の集大成だ。
複数の試打レビューを総合すると、評価の軸は打感・構えやすさ・寛容性の三つにまとまる。前年モデルのBB8 Wideと比べて打感は明確に柔らかくなったと評価される一方、そのぶんミスヒット位置を打感で判別しづらくなったという声もある。ここは評価が分かれる。バンパー・ショルダー・キャビティ形状の見直しでスイートスポットに当てやすい重心配置に近づけたとする分析もあり、寛容性そのものへの評価は総じて高い。
仕上げの質感を高く評価する声も目立つ。ブラックPVDツアーグレードのシャフトにホログラフィックのシャフトバンドを組み合わせたルックスはプロフェッショナルな印象で、ヘッドカバーから出すたびに作り込みの丁寧さに感心するという評価まである。伝統的な見た目・感触を保ちながら意味のある改良を加えた完成度の高いモデル、という総評だ。
各メディアの試打レビュー統合
打感については、Perpetual Flymill(可変ミリングを施したフェース面)の深めのミゾがソフトな打感を生んでいるとされ、前年モデルよりも明確に柔らかいと評価される。ただしフェースが柔らかいぶん、ミスヒット位置を打感から読み取るフィードバックはやや弱まると指摘されており、ここは評価が分かれる。一方で、フランジ貫通のサウンドスロット(ソール部の音響用スリット)と新フェース設計の組み合わせにより、芯を食った際と外した際で音が明確に変わり、優れた打感フィードバックが得られるとする評価も存在する。ソニック最適化と呼ばれる設計により、インパクト音そのものは活き活きとした響きになり、他モデルとの差別化点になっているという。
転がりの安定性は好意的に語られることが多い。芝が長くデコボコした環境でも、打ち出し直後の跳ねやジャンプが少なく、スムーズにボールが転がり始めてライン上に乗せやすかったという評価がある。構えやすさについては、フランジが長く単一のサイトライン(照準線)を採用しているため狙いを定めやすいとされ、ヘッド形状がより均一になったことでセットアップとアライメントがしやすくなったという分析もある。
寛容性は良好とする評価が複数ある。バンパー・ショルダー・キャビティの形状変更により、アドレス時により自然な重心位置になるよう狙っており、スイートスポットに当てやすい設計だという。ツアー選手からの要望を受け、クラシックなブレード形状を保ちながら寛容性を高めるという開発コンセプトも語られている。
細部の作り込みへの評価も高い。ヘッドカバーから出すたびに感心するほどクリスプでクリーンな仕上がりだと述べられ、ブラックPVDツアーグレードのシャフトとホログラフィックのシャフトバンドの組み合わせがプロフェッショナルな見た目を作っているという。グリップは新しいLamkin製(エレクトリックブルー)で、テクスチャー・形状・弾力性のバランスが良いと高評価だ。
形状の変更点も丁寧に語られている。定番のワイドボディ「Anser」型デザインをベースに、ツアー選手のフィードバックを踏まえてヒールからトゥまでの長さを従来モデル比で約1/4インチ短くし、ヒール部分の素材を削るなど、細かいが意味のある変更が加えられているという。重心はヒール側から素材を削ることで改善されたとも説明される。
付属品では、従来のマジックテープ式からベティナルディ史上初となるマグネット式ヘッドカバーに変更された点が触れられている。長年の要望に応えた形で、閉まり具合もしっかりしていると評価されている。
向いている人 / 向かない人
向いているのは、クラシックなAnser型の見た目を手放したくないが、寛容性や構えやすさは今のモデル水準に揃えたい人だ。ツアー選手のフィードバックを反映して細部を詰めた設計のため、伝統的なブレード形状を好みつつも実戦での安定感を求めるゴルファーには馴染みやすい。単一サイトラインで狙いをシンプルに保ちたい人にも向く。
向かないのは、ミスヒットを打感の違いで厳密に読み分けたいフィードバック重視派だ。フェースが柔らかくなったぶん、当たり損ないの感触が鈍く感じられる可能性がある。ここは打感の柔らかさと引き換えのトレードオフとして理解しておきたい。音でのフィードバックを重視するなら、サウンドスロットの効果も含めて実際の打感を確かめてから判断するのが無難だ。
スペック✓ メーカー公式照合済
| 発売年 | 2024年 |
|---|
数値の意味(あなたへの影響)
試打レビューで具体的に触れられている数値は多くないが、形状変更の実測値と装備の実質的な違いは判断材料になる。とくにヒール-トゥ長の短縮は、構えたときの見え方や単一サイトラインの効き方に直結する要素だ。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| ヒール-トゥレングス | 従来のAnser型ワイドボディ比 約1/4インチ短縮 |
| ボディ素材 | ソフトカーボンスチール |
| フェース仕上げ | 両面CNC精密ミリング(全番手共通シェイプ) |
| グリップ | Lamkin製(エレクトリックブルー) |
| ヘッドカバー | マグネット式(従来のマジックテープ式から変更) |
ヒール-トゥ長の短縮は、アドレスしたときのヘッドの見え方をコンパクトにする方向の変更だ。構えたときに「大きすぎる」と感じていた人には、違和感が薄れる可能性がある。グリップとヘッドカバーの変更は数値というより体験の質に関わる部分だが、日常的に使う付属品ほど満足度に効いてくる。
歴代・競合の位置づけ
BB1 WIDE 2024は、前年モデルであるBB8 Wideの延長線上にある一本として語られることが多い。打感の柔らかさは明確な進化点として評価される一方、フィードバックの明瞭さという観点では一長一短だ。ソフトになった打感を歓迎するか、フィードバックの鈍さを気にするかで評価は割れる。
ワイドボディという系譜そのものは、飛距離と方向性の両立を狙うモデル群としてベティナルディのラインアップに位置づけられている。今回の変更は派手なフルモデルチェンジではなく、定番のAnser型シェイプを保ったままの微調整に近い。ヒール-トゥ長の短縮やヒール部素材の削り込みは、見た目の骨格を変えずに構えやすさと重心配置を詰める方向の改良だ。
クラシックな外観を維持しながら中身を更新する、というアプローチはツアー志向のブレード派とワイドボディの寛容性を両方欲しい層の間を埋める位置づけといえる。伝統と実用性の両取りを狙ったモデルだ。
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よくある質問
BB1 WIDE 2024はどんな人に向いていますか、逆に合わない人はいますか
飛距離と方向性の両方を求めるゴルファー向けに作られたワイドボディモデルで、クラシックな見た目や打感を保ったままパッティングに変化を加えたい人に向く。ただしフェースがソフトな分ミスヒット位置の判別など打感からのフィードバックはやや弱まるため、パンチ感のある明確なフィードバックを重視する人には物足りなく感じられることがある。
弾道やボールのつかまり方にはどんな傾向がありますか
バンパーやショルダー、キャビティの形状を見直すことで重心位置をアドレス時により自然な位置に寄せ、スイートスポットで捉えやすくする狙いがある。芝が長くデコボコした環境でも打ち出し直後の跳ねが少なく、ボールが早い段階から転がり始めてライン上に乗せやすかったという声もある。
前モデルや他の競合パターとの違いはどこにありますか
前年モデルのBB8 Wideと比べるとインパクト時の打感がより柔らかく、深めのミゾを持つフェースミリングがそのソフトさを生んでいる。定番のワイドボディAnser型デザインをベースに、ヒールからトゥまでの長さを手持ちのAnser比で約1/4インチ短くするなど、ツアー選手の意見を反映した細かな形状変更も加えられている。
寛容性やミスヒットへの強さは実際どの程度ですか
フェース設計と重心配置の見直しにより、芯を外したオフセンターヒットでも距離感や打感のばらつきを抑える方向で作られている。試打した評者からは寛容性について「pretty good」という評価が出ており、スイング全体を通してバランスの良さを感じたという声もある。
中古でこのモデルを探すとき、どこを確認すべきですか
ヘッドカバーが従来のマジックテープ式からベティナルディ史上初となるマグネット式に変わっているため、純正の磁石留めカバーが付属しているかをまず確認したい。フェースのミリング面やソール部のサウンドスロットは打感や音に直結する部分なので摩耗や打痕の有無を見つつ、シャフトの表記フレックスが自分の使っているものと一致しているかも合わせて見ておくといい。
シャフトやセッティングを考えるうえで押さえておきたい点はありますか
仕上げにはブラックPVDツアーグレードシャフトと、ホログラフィック仕様のベティナルディ製シャフトバンドが組み合わされ、外観の統一感を重視した構成になっている。フランジを長めに取った単一サイトラインの構えになっているため、以前使っていたパターと照準方式が近いモデルであれば構えの移行がしやすい。
購入タイミング・型落ち
モデルであり、パターは年式が変わっても基本設計が長く使われやすいカテゴリーだ。ドライバーやアイアンほど毎年のモデルチェンジで性能差が開きにくい。焦って今すぐ決める必要はない。
後継モデルや新色展開が出るタイミングでは、現行モデルの店頭在庫や下取り条件が動きやすくなる。買い替えを検討しているなら、次モデルの発表時期が近いかどうかをショップで確認してから動くと判断材料が増える。金額面の判断はここでは扱わないが、在庫状況や取り扱い店舗の幅は事前に見ておく価値がある。
打感の柔らかさとフィードバックのトレードオフは人によって評価が分かれる部分なので、可能であれば試打してから最終判断を下したい。無理に急いで選ばなくていい一本だ。
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編集方針・出典
本記事は複数の試打レビュー(海外・日本のメディア/動画)とメーカー公式情報を GolfEdge 編集部が総合し、要点を再構成したものです(単独実機試打ではありません)。スペック数値はメーカー公式と照合しています。最終更新: 2024年モデル情報を含む。