Ai-ONE TRI-BEAM DOUBLE WIDE CS
結論
Ai-ONE TRI-BEAM DOUBLE WIDE CSは、90gの軽量Stroke Lab CSシャフトと20〜30gのカウンターバランス(グリップ側を重くしてヘッドの走りを抑える設計)を組み合わせた幅広ブレードパターです。フェースはAI設計のアルミインサートとホワイトホットウレタンバッカーの二層構造で、芯を外してもボール初速が落ちにくいと海外メディアが報告している。直角三角形のTRI-BEAM構造がヘッドの広い範囲を支え、オフセンターヒット時のフェース向きのブレを抑える。狙いはシンプルだ。ロングパットの距離感が安定せず、3パットに悩む人向けの一本である。
総合評価
Odysseyは今作にも使われているAi-ONEインサートについて、ロボットでフェース上15箇所を打つテストを行い、従来型パターと比べて目標への精度が21%向上したと説明しています。センターヒット時の性能自体は他パターと大差ないという。差が出るのはミスヒット時だ。センターを外しやすいゴルファーにとっての実質的なスイートスポット(芯に当たる範囲)が広く、距離のばらつきが抑えられる設計である。
打感はどうか。White Hot Urethaneとアルミを組み合わせたインサートが、White Hot系らしい馴染みのある感触を再現しているという評価が複数ある。フェース中央を「死んだ感触」にしない設計で、一部のグルーブ式インサートで指摘されていたセンターの打感の悪さを避けている。実際の使用者からは「Great feel」「Amazing feel」といった声も報告されています。
距離感のコントロールに関する評価は分かれる。GCQuad(弾道計測器)で計測した海外レビューでは、従来型のミルドフェースを使うAnserタイプのパターと比べ、測定可能な水準で性能が優れていたと報告されている。一方、同じAi-ONEシリーズのRossie Sモデルでは、ディスパージョン(打点ごとのばらつき)の狭さについて主観的な感想にとどまるコメントも見られる。数値としての優位性と体感の評価は、分けて受け止めたほうがいい。
各メディアの試打レビュー統合
従来の多くのグルーブ設計は、フェース上で水平方向の速度しか均一化していませんでした。Ai-ONEはこれに対し、水平・垂直の両方向で速度の一貫性を高めている点が特徴だと分析されている。Tourプロでもパット失敗の主因は芯を外すこと、つまりヒール寄りかトゥ寄りのヒットで、そこで生まれる打球速度のばらつきをAIが分析して抑える設計だという。
ヘッド構造にも工夫がある。直角三角形の「ラケットホーゼル」(ヘッドの根本を支える構造)がヘッドの広範囲を支え、オフセンターヒット時のフェース向きのブレを抑えるとされる。DOUBLE WIDEは横幅のある幅広ブレードに分類され、TRI-BEAMシリーズの中では構えの安定を最優先したい層向けの形状に位置づけられている。ラインを操作したい層にはオーソドックスなブレード形状、テンポを保ちながら距離感を作りたい層には後端を丸く延長した形状が用意されており、DOUBLE WIDEはその中間ではなく安定志向側の選択肢だ。
芯を外したときの手応えも変わる。フェース全体で速度が均一化されるぶん、極端な「ビリッ」とした衝撃にはなりにくい。トゥ寄りに当たっても弾かれるような抵抗感が返り、距離が大きく短くならない設計思想がAi-ONEシリーズ共通の狙いである。打感の違いをよりダイレクトに感じたいなら、フィーリング志向で用意されているCNCミルド仕様のほうが向いている可能性もある。
向いている人 / 向かない人
- ロングパットの距離感が安定せず、3パットが月に何度もある人。フェース全体での速度一貫性を高めた設計が、距離のばらつきを抑える方向に働く。
- グリーン上のスピードコントロールそのものを改善したい人。従来型のミルドフェースパターから乗り換える動機になり得る。
- 構えたときの安定感を最優先したい人。DOUBLE WIDEの幅広ブレードは、TRI-BEAMシリーズの中でも視覚的などっしり感を重視した形状だ。
- ロングパットでのミスの許容度を求める人。マレットや高MOI(ヘッドのブレにくさ)タイプ全般に共通する強みである。
一方、ラインを厳密に操作する感覚や、打感そのものをダイレクトに味わいたいゴルファーには、必ずしも最適とは言えません。オーソドックスなブレード形状の操作性を求める層には別系統のモデルが向くとされ、フィーリングを重視するならCNCミルド仕様のほうが合う可能性がある。
スペック✓ メーカー公式照合済
| 発売年 | 2024年 |
|---|
数値の意味(あなたへの影響)
数値だけでは実感が湧きにくい。だからこそシャフト重量とロボットテストの結果は、購入判断に直結する部分だけを表にまとめた。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| シャフト重量(Stroke Lab CS) | 90g |
| 内蔵カウンターバランス | 20〜30g |
| 一般的なスチールシャフトとの重量差 | 115〜120gより軽量 |
| ロボット打点テストでの精度向上(対従来型、メーカー測定) | 21% |
シャフトが90gと軽量な部類に入るのは、20〜30gのカウンターバランスをグリップ側に仕込んでいるからです。ヘッド側に振られる感覚が減り、ロングパットで手元が突っ込みにくくなる。一般的なスチールシャフト(115〜120g)より軽いぶん、テンポが速い人には振り子の感覚がこれまでと変わる点に注意したい。
歴代・競合の位置づけ
同じAi-ONEシリーズの中では、無垢のミルドフェースを使うAi-ONE Milledよりも、通常のAi-ONE系(DOUBLE WIDE CSが属する系統)のほうがやや寛容性が高いとされています。芯を外したときの安心感を優先するなら、無垢のミルドフェースより今作の系統を選ぶ理由になる。
TRI-BEAMシリーズ内での立ち位置も明確だ。ラインを操作したい人向けのオーソドックスなブレード、テンポと距離感を重視する丸型ブレード、視覚補助を重視する大型マレット(TWELVEなど)と並んで、DOUBLE WIDEは構えの安定を最優先する幅広ブレードという枠に入る。女性ゴルファー向けには32インチ仕様・専用カラーのモデルも用意されており、シリーズ全体としての選択肢は広い。
競合との比較では評価が分かれる。従来型のミルドフェースを使うAnserタイプのパターと比べ、距離感のコントロールで測定可能な水準の差があったと報告する海外レビューがある一方、フィーリングを最優先するゴルファーには依然としてミルドフェース系を推す声も残る。どちらが正解というより、優先順位の問題だ。
Ai-ONE TRI-BEAM DOUBLE WIDE CS の価格をチェック
気になったら、在庫・最安値を各サイトでチェック。
よくある質問
TRI-BEAM DOUBLE WIDE CSはどんな人に向いていて、どんな人には合わない?
ロングパットの距離感がばらつきやすく、3パットに悩むゴルファー向けに設計されたモデルで、実例としてジョン・ラームの2023年の3パット数が理論上23回から12回に減る可能性が示唆されている。打感の微妙な違いにこだわるタイプには、同シリーズ内のCNCミルド仕様の方が合う選択肢として用意されている。
つかまりや打ち出し方向の安定性はどんな傾向?
直角三角形の「ラケットホーゼル」がヘッドの広い範囲を支える構造で、芯を外したヒット時にフェース向きがブレるのを抑える設計になっている。フェース側もヒール寄り・トゥ寄りで生じやすい打球速度のばらつきを水平・垂直両方向で均そうとする作りで、方向と距離の両面でのブレを減らす狙いがある。
前モデルや同シリーズ内の他モデルと何が違う?
同じAI-One系でも、CNCミルド仕様のAI-One Milledよりわずかに寛容性が高いとされ、打感重視か寛容性重視かで住み分けられている。派生モデルのユーザー評価では、前世代のTri Hot 5Kシリーズと比べてディスパージョン(打点ばらつきによる距離差)が狭く感じられたという声もある。
「やさしさ・寛容性」は具体的に何が根拠?
メーカーのロボットテストではフェース上15箇所を打った結果、従来型のマレット系パターより21%目標に近づいたという結果が公表されている。センター(芯)への当たり自体の性能は他パターと大差ないが、実際にセンターを外しやすいゴルファーにとっての実効的なスイートスポットが広く、オフセンターでも距離のばらつきが抑えられる点が核心になっている。
中古で狙う場合、何を確認すればいい?
まず純正の90g Stroke Labシャフト(20〜30gのカウンターバランス入り)が装着されているか、社外品に交換されていないかを見ておきたい。アルミフェイス+ウレタンバッカーのインサートは打感に直結する消耗部位なので打痕や傷の有無を、加えて純正ヘッドカバーやグリップの状態も合わせて確認しておくと安心だ。
シャフトやセッティングはどう考えればいい?
標準搭載の90g Stroke Labシャフトは20〜30gのカウンターバランスを内蔵し、従来のStroke Lab比で15g重く、一般的なスチールシャフト(115〜120g前後)よりは軽い設定になっている。ヘッド側の重さとカウンターバランスの組み合わせでストローク中の手元の余計な動きを抑える狙いがあり、テンポ作りをシャフト側で助けたい人に合う構成といえる。
購入タイミング・型落ち
Ai-ONE TRI-BEAM DOUBLE WIDE CSは、発売から時間が経ち、店頭の試打機が増えてきた時期に入っている。実際にストローク感を確かめてから判断しやすい。急ぐ理由はない。
買い替えを検討する目安は、今使っているパターで3パットが続くとき、あるいはグリーン上の距離感に手応えがないと感じ始めたときだ。逆に今のパターに不満がないなら、無理に乗り換えなくていい。シャフトのカウンターバランス量や重量は好みが分かれる部分なので、試打で振り子のテンポが自分に合うかを確かめてから判断するのが順当である。
似たギア(パター)
オデッセイ の他のモデル
Ai-ONE TRI-BEAM DOUBLE WIDE CS の関連記事
編集方針・出典
本記事は複数の試打レビュー(海外・日本のメディア/動画)とメーカー公式情報を GolfEdge 編集部が総合し、要点を再構成したものです(単独実機試打ではありません)。スペック数値はメーカー公式と照合しています。本文の最終更新: 2026年9月28日(2024年モデル)。