PLD MILLED OSLO CB
結論
PLD MILLED OSLO CBはヒールシャフト配置とダブルベントネックでフェースバランス(重心がフェース面と一直線に近く、真っ直ぐ動かしやすい構造)に仕上げたモデルだ。ミッドレングスシャフトとロングめのグリップの組み合わせでカウンターバランス(手元側に重さを足してヘッドの効きを打ち消す構造)を作り、ストローク中にシャフトが寝る・手元が遅れる動きを抑える設計になっている。狙いは奇をてらった飛距離性能ではなく、ストロークの再現性そのものだ。
総合評価
Oslo CBはPING PLD Milled ASシリーズの中で「ストレートストローク型」に位置づけられる一本である。同シリーズのOslo Cがセンターシャフトでアドレス時のフェースの見え方をすっきりさせているのに対し、Oslo CBはホーゼルをヒール側に置きダブルベントシャフトを採用することでヘッドをフェースバランス化し、フェース中央のアライメントラインやバンパー形状を視覚的に際立たせている。構えた瞬間にターゲットラインをイメージしやすい、という評価だ。
ヘッド設計そのものは「非常に寛容」と評されるOsloの流れを汲んでおり、そこにカウンターバランス構造を重ねることでインパクトのばらつきを抑えにいく作りになっている。派手さより再現性を取ったパターと言っていい。
各メディアの試打レビュー統合
複数の試打記事を横断すると、評価の軸はほぼ「重量配分がストロークをどう変えるか」に集中している。ロングめの17インチグリップにミッドレングスシャフトを合わせることで、ヘッド重量を手元側で自然に打ち消すフィーリングが得られ、ストローク中の安定感とテンポの均一性が高まり、しっかりした転がりを生むと述べられている。グリップ自体はタッキーな(適度に吸い付く)質感で、上部のマーキングが毎回同じ位置でセットアップする助けになるという指摘もある。
機能面では、シャフトレバー過多やハンドルドラグ(切り返しでハンドルがヘッドより遅れて出てくる動き)を抱えるタイプに対し、カウンターバランスがフェースをスクエアに戻しやすくし、目標方向へ打ち出しやすくすると説明されている。グリップが長いぶん、握り位置を下げるグリップダウンにも対応できる懐の深さがある。
なお、同シリーズの標準モデルであるOslo 3の試打では、フルミリング仕上げのフェースミリングと打感の作り込みは高く評価された一方、375g前後のヘッドと総重量590g級という重さゆえにペース(距離感)コントロールが難しく、オーバーやショートが出やすかったとの声もある。使い込むうちに多少は改善したが十分ではなかった、という率直な報告だ。Oslo CBはヒールシャフト化とフェースバランスで振り感を変えている別モデルであり、この重量傾向がそのまま当てはまるとは限らないが、シリーズ共通のカウンターバランス思想を踏まえると、重さに慣れるまでの調整幅は見ておいたほうがいい。
向いている人 / 向かない人
向くのは、切り返しでハンドルが遅れる、フェースが開いたまま入ってプッシュやプルが出る、というタイプだ。カウンターバランスがフェースの戻りを助け、ストレートストロークへ寄せてくれる。アライメントラインが視覚的にはっきりしているため、方向を合わせる作業に時間がかかる人にも合う。
逆に、もともとタッチ型のタッチストローク(フェースを積極的に開閉して距離感を作るタイプ)で、フェースの動きを手先で調整する感覚を大事にしている人には、重さと安定志向が窮屈に感じられる場合がある。同シリーズの重量級モデルで距離感の慣れに時間がかかったという報告もあるだけに、試打で自分のテンポとの相性は必ず確認したい。
迷っているなら、今すぐ結論を出さなくてもいい。普段のストロークでプッシュ・プルどちらに寄るかを次のラウンドで一度観察してから決めても遅くはない。
スペック✓ メーカー公式照合済
| 発売年 | 2025年 |
|---|
数値の意味(あなたへの影響)
スペック上の数値は、飛距離ではなく「ストロークの安定材料」として読むべきものが並ぶ。ヘッド重量とグリップ長のバランスが崩れると、かえってテンポが乱れる点には注意したい。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| ヘッド重量(カウンターバランス仕様) | 380g |
| シャフト長(標準) | 37.5インチ |
| グリップ長 | 17インチ |
| フェース加工 | シャローミルド(浅めの精密ミリング) |
- 380gのヘッドは手元側の重量と釣り合って初めて活きる。グリップだけ短く切り詰めるとバランスが崩れやすい。
- 37.5インチという長めのシャフトは、前傾姿勢を作りやすく手元の動きを抑えるが、普段短尺を使っている人は最初の数球でしっくりこない感覚がある。構えた瞬間にヘッドが少し重く感じ、インパクトで「コトン」と詰まった音がすることもある。
- 17インチのロング寄りグリップは握る位置の自由度を生む。グリップダウンで距離感を作る打ち方とも相性がいい。
歴代・競合の位置づけ
PLD Milled ASシリーズの中でOslo CBが担う役割は明快だ。Oslo Cはセンターシャフトホーゼルでアドレス時の見え方をすっきりさせる方向、Oslo CBはヒールシャフト+ダブルベントでフェースバランスとストレートストローク対応を狙う方向、Oslo Lは47インチ・475gの長尺で振り子ストロークを再現する方向と、同じ名前を冠しながら狙いはそれぞれ違う。
つまりOsloという名前だけで選ぶと事故る。ストロークタイプが「フェースが開閉するアーク型」か「まっすぐ動くストレート型」かで、選ぶべきホーゼル位置が変わってくる。Oslo CBはこの中で後者、ストレート型ストロークに寄せた設計として位置づけておくのが実態に近い。
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よくある質問
どんな人に向いていますか、逆に向かない人は
ストローク中にシャフトが寝たりハンドルが遅れやすい人に向く設計で、カウンターバランス構造がフェースをスクエアに戻す助けになる。一方でヘッドが重く総重量も大きいため、その重さを扱いきれないとパットの距離感が合わせにくく感じることがある。
弾道やつかまりの傾向はどうですか
ホーゼルをヒール側に配置しダブルベントシャフトを採用したフェースバランス設計で、ストレートなストロークに素直に反応するタイプ。フェース中央のアライメントラインとバンパー形状が際立つため、構えた瞬間にターゲットラインをイメージしやすい。
前モデルのOslo 3や他のOsloシリーズとの違いは
センターシャフトホーゼルを採用しアドレス時のフェースがすっきり見えるOslo 3に対し、CBはヒールシャフト+ダブルベントでフェースバランスに仕上げている点が異なる。同じOsloシリーズでもホーゼル位置とシャフト形状の違いで構えたときの見え方とストロークへの反応が変わる。
やさしさ・寛容性は実際どの程度ありますか
Osloのヘッド自体は寛容性の高い設計とされ、方向のブレを抑える方向に効きやすい。ただし距離感まで自動で合わせてくれるわけではなく、重量のあるヘッドに不慣れなうちはパットがショートやオーバーになりやすいという声もある。
中古で狙う場合に注意すべき点はありますか
標準グリップは17インチとミッドサイズ相当で通常より長尺なタイプが装着されており、これがカウンターウェイトとして機能する設計になっている。中古個体は前オーナーがグリップや長さを交換しているケースがあるため、標準仕様のまま残っているかを購入前に確認しておきたい。
シャフトやセッティングはどう考えればよいですか
ミッドレングスシャフトと17インチの長めグリップを組み合わせてカウンターバランスを作る設計になっており、ヘッドの重さを手元側で打ち消すフィーリングが得られる。グリップが長い分、握る位置を下げるグリップダウンにも対応できるので、通常長のパターから持ち替える際もセッティングの幅を確保しやすい。
購入タイミング・型落ち
現行ラインであり、型落ちによる選択肢としてではなく、いま現役の設計思想として見るべきモデルだ。価格に見合う内容かどうかは、ミリング仕上げの質感とカウンターバランス構造の実用性で判断するのが筋であり、金額だけで語る話ではない。
買い替えを急ぐ必要はない。今のパターでプッシュ・プルの傾向が出ているかを次の練習グリーンで確認し、ハンドルドラグの自覚があるなら試打の優先順位を上げる、という程度の温度感でいい。
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編集方針・出典
本記事は複数の試打レビュー(海外・日本のメディア/動画)とメーカー公式情報を GolfEdge 編集部が総合し、要点を再構成したものです(単独実機試打ではありません)。スペック数値はメーカー公式と照合しています。最終更新: 2025年モデル情報を含む。