Spider TOUR V TORCHED CN
結論
Spider TOUR V TORCHEDは、ピン型(ブレード型)からマレットへの乗り換えを考える層のための一本だ。重心(ボールの転がりやすさを左右する重さの中心)はリーディングエッジから21mmとシリーズ最前方に置かれ、この前寄りの重心設計により、ブレードに近い操作感を残している。直進性そのものを最優先するなら、Spider ZTかTour Xダブルベンドを基準に考えるべきだとされる。方向性の不安が強い人はまずそちらを検討し、ブレードの操作感が恋しい人がVを選ぶ、という順番になる。
総合評価
Spider TOUR V TORCHEDは、全モデル共通の白色TPU「Pure Roll」インサートと振動吸収材Hybrar Echoダンパーを土台に、CG深度(重心の深さ)だけをシリーズ内で最も前方に振った一本だ。Spider Tourが36mm、Tour Xが34〜36mm、Tour Fが22mmという並びの中で、Vは21mmとさらに前へ寄せている。重心が前に来るほどブレードに近い打感になるという設計思想通り、レビューでは「ブレードの打感」という評価が繰り返し出てくる。マレット構造による寛容性は保ったまま、操作感だけをブレード寄りにするという狙いだ。
フィニッシュはPVD処理による「トーチド(焼き)」調で、実際に焼いているわけではない。チョコレート色とブロンズ色が混ざり合い、キャビティ部分では紫がかった色味やマット・グロスの質感差が出る。屋外の太陽光か屋内照明かで見え方がかなり変わる仕上げだ。ツアーオンリー相当の特別仕様として位置づけられている。
各メディアの試打レビュー統合
打感の評価はほぼ一致している。「ブレードの打感」という表現が使われ、ピン型パタ、に近い感触として紹介されている。一方で構造はマレットのままなので、寛容性はマレットらしさを保っているという。「ブレードの打感×マレットの寛容性」という組み合わせが、このモデルの核心的な売りとして語られている。
評価が分かれるのは直進性(弾道のブレにくさ)についてだ。Vそのものへの直進性の言及はレビュー中に見当たらない。むしろ、方向性を最優先するならZTかTour Xダブルベンドを基準にすべきだという指摘があり、Vは直進性重視のモデルとしては位置づけられていない。「面白い選択肢」という控えめな表現に留まっている点は見逃せない。
向いている人 / 向かない人
向いているのは、ピン型(ブレード型)を長く使ってきて、そろそろマレットの寛容性も欲しくなった人だ。ブレードの操作感を手放したくない、という迷いにちょうど答える設計になっている。
向かないのは、方向性の不安定さそのものを解消したい人である。100切りを目指す段階でラインが安定しない悩みを抱えているなら、Vより先にZTかTour Xダブルベンドを検討するべきだとされている。Vは「面白い選択肢」であって、直進性の決定打として設計されたモデルではない。この違いを取り違えると選び直しになる。
スペック✓ メーカー公式照合済
| 発売年 | 2026年 |
|---|
数値の意味(あなたへの影響)
CG深度(重心の深さ)とは、リーディングエッジからの重心位置までの距離のことだ。数値が小さいほど重心が前寄りになり、ブレードに近い打感になる。Vの21mmはシリーズ4モデル中もっとも前方で、この設計がブレードの打感を生む根拠になっている。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| CG深度(リーディングエッジから) | 21mm |
| インサート溝角度 | 45度 |
歴代・競合の位置づけ
Spider Tourファミリーは4モデル構成である。標準のSpider Tourが36mm、Tour Xが34〜36mm、Tour Fが22mm、そしてTour Vが21mmと、CG深度の並びで見るとVがもっとも前方に位置する。数値が小さくなるほどブレードに寄っていく設計思想で、Vはこのファミリーの中で最もブレードライクな一本という立ち位置だ。
Spider Tourの系譜自体は、TaylorMadeが過去に展開してきたFangスパイダー系のデザインを受け継いでいる。アライメントシステムのTruePathも、もともとはSpider Tour Xに搭載され、その後Tourモデル全体に展開された技術だ。単発の新製品ではなく、シリーズの積み重ねの上に立つモデルである。
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よくある質問
Spider TOUR V TORCHED CNはどんな人に向くパタ、か
ピン型(ブレード型)からマレットに乗り換えたいプレーヤー向けに位置づけられたミニマレットで、ブレードの打感を残しつつマレット構造の寛容性も欲しい人に合う設計になっている。重心がシリーズ内で最も前方に置かれている点がその根拠だ。
直進性を最優先したい場合はTOUR Vを選ぶべきか
レビューではVそのものの直進性の高さには触れておらず、方向性の安定を最優先するならZTかTOUR Xダブルベンドを基準にすべきとされている。TOUR Vは直進性重視モデルというより、打感と操作性を重視した「面白い選択肢」という位置づけにとどまる。
弾道やつかまりの傾向はどうか
全モデル共通の45度グルーブ付きPure Rollインサートとハイブラーエコーダンパーにより、転がりの立ち上がりが特徴とされている。TOUR VはCG(重心)がリーディングエッジから21mmとライン中で最も前方に配置され、これがブレードに近い打感につながっている。
同じラインアップ内のTour・Tour X・Tour Fとは何が違うのか
Spider Tour(CG深度36mm)、Tour X(34〜36mm)、Tour F(22mm)、Tour V(21mm、最も前方)という順でCG深度が異なり、前方になるほどブレードに近い打感になる設計になっている。加えてネック形状がモデル・仕様ごとに用意されており、ストロークタイプへのフィッティングが変わる構成だ。
マレット構造としての寛容性は実際どの程度あるのか
マレット構造ならではの寛容性は備えているとされ、ブレードの打感とマレットの寛容性を組み合わせた点が強みとして紹介されている。ただしTOUR Vは操作性寄りの設定で、方向性の安定を重視する層にはZTやTOUR Xダブルベンドの方が基準になるとされている。
中古でTOUR V TORCHEDを狙う場合、何を確認すべきか
価格ではなく、装着されているシャフトの種類とフレックスが自分のストロークに合っているか、純正グリップやヘッドカバーなど付属品が揃っているかをまず確認したい。トーチド仕上げはPVD加工による焼き色を模した外観で、光の当たり方によって色味の見え方が変わるため、屋内外の光で表面の状態を実物で見ておくと状態判断がしやすい。
シャフトやセッティングはどう考えればよいか
パターは長さとライ角がストロークの再現性に直結するため、自分の構えと目線に合った長さ・ライ角でフィッティングを受けるのが基本になる。カウンターバランス仕様は一般的な38インチ前後の長尺とは異なり標準長35インチで組まれる点も、長さを検討する際の判断材料になる。
購入タイミング・型落ち
現行モデルなので、型落ちによる選び直しのタイミングではない。ただし、Spider Tourファミリー内には目的の異なる兄弟モデルが複数ある。直進性を最優先するならZTかTour Xダブルベンドが基準になるという評価が出ている以上、Vを選ぶ前にこの二択を一度比較しておく価値はある。
ストロークタイプが弧を描くアーク型で、ブレードの操作感を残しつつマレットの寛容性も試したいなら、Vは今の段階でも検討に値する。逆に、まだ自分のストロークタイプがはっきりしないなら、無理に今回決める必要はない。
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編集方針・出典
本記事は複数の試打レビュー(海外・日本のメディア/動画)とメーカー公式情報を GolfEdge 編集部が総合し、要点を再構成したものです(単独実機試打ではありません)。スペック数値はメーカー公式と照合しています。最終更新: 2026年モデル情報を含む。